日韓合意から1年 なぜ、保守・自民党は自虐史観を払拭できないのか
2016.12.31
いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる「日韓合意」の締結から、28日で1年が経った。これまでの報道では、日韓両政府の履行状況を伝えるものが目立つ。
歴史問題について勉強していると、ふとこんなこと思う瞬間はないだろうか。
「自民党は保守政党なのに、なぜ自虐史観を払拭できないのか」
何気ない疑問が意外な発見に結びつくことがある。本欄では、大川隆法・幸福の科学総裁が過去に収録した自民党議員の霊言から、そんな発見に迫る(霊言とは、あの世の霊を呼び、大川総裁の口を通して語らせる神秘現象のこと)。
霊言(1) 政治家が弱かった
自民党議員の霊言では、歴史認識うんぬんではなく、政治家の資質を問う声が見られた。大東亜戦争に従軍した中曽根康弘氏の守護霊は、自虐史観を払拭できない点について、こう語っている。
「いやあ、『政治家が弱かった』と言わざるをえないですな。政治家が、ただただ弱かった。宮澤君が、あそこまで軟弱とは、ちょっと……。まあ、彼は戦後のころに、使いっ走りみたいなことをだいぶやらされているからね。そうとうGHQが怖くて、下請け通訳みたいなことをやっていたような人だから、プライドがちょっと足りなかったかもしらんけれどもね。やはり、宮澤、河野、村山は、最悪だね。このへんは、もう政治家としては最悪だ。ある意味で、政治を長くやりすぎたのかもしれない」
霊言(2) 中国・韓国人がかわいそう
次に、歴史問題を研究する上で避けては通れない人物が、自民党元総裁の河野洋平氏だ。河野氏は、日本軍による慰安婦の強制連行を事実上認めた「河野談話」を発出した責任者であり、政府による公式な謝罪を世界に発信したことで知られる。
なぜあのような談話を発出するに至ったのか。河野氏の守護霊はこう述べた。
「戦争で、中国は、日本にあれほど荒らされたし、韓国の人も、『日本軍人』として軍隊に徴用されて人殺しをたくさんさせられた。これではかわいそうだから、何とか賠償金を払いたかったけど、払うには材料が必要だから、何でもいいから謝る材料が欲しかったのよ。そうしたら、金を出せるじゃない?」
霊言(3) 戦争は"虐殺"なんだから、南京大虐殺もあった
1974年から76年まで総理を務めた三木武夫。三木の霊は、自虐史観の根拠の一つである「南京大虐殺」について問われると、こう返している。
「まあ、『戦争』っていうのは『虐殺』ですから。(中略)確かに、日本軍が(中国軍を)一方的に攻めまくってたのは事実だからさあ。戦争なくして攻め取ることはできないよね、一般にはねえ。だから、そらあ、五万や十万や三十万は死んだだろうよ」
日本軍は、日中戦争の8年間で、51勝1敗3分けという、ほとんど無敵に近い戦績を誇ったと言われている。日本軍が強すぎたために、"虐殺"に見えた可能性も無きにしも非ず。ただ、戦争の勝敗が、虐殺であるか否かとは別問題であることは言うまでもない。
霊言(4) とりあえず謝っておく
最後は、中国と韓国が、日本の教科書の記述にクレームをつけるきっかけをつくった、宮澤喜一だ。慰安婦問題をめぐり、韓国を訪れて謝罪した人物でもある。この外交のあり方について宮澤の霊は、こう語っている。
「私らは、自分らの政権の安泰のために、『とりあえず謝っておけば済む』ということで、やったところがあるからさ。特に信念があって言ったことじゃなくて、ご機嫌を取っただけなんだよな。『謝っておけば収まるだろう』と思って、謝っただけなんだけど、それが『歴史認識』みたいな感じになって、かえって敵に塩を送る感じになっちゃったか」
これらの霊言では、歴史問題は、事実の有無というより、感情的なイメージから起因していることが示されている。保守政党である自民党議員であっても、敗戦したことへの後ろめたさや、自己保身などが心の奥にあり、自虐史観が"固定化"されてきたと言えよう。
真珠湾訪問は歴史的成果か?
先日、安倍晋三首相が、ハワイの真珠湾を訪問し、「パールハーバーを和解の象徴として記憶し続けてくれることを私は願います」という演説を行った。この訪問を歴史的な成果と呼ぶ声があるが、肝心要の「先の大戦が正しいのか」について触れなかったのは、明らかに、中身のない外交ポーズであると言わざるを得ない。
これは、日本の非を認めて、アメリカを立てる"ご機嫌取り外交"と呼ぶにふさわしいのではないか。日本はいい加減に、自虐史観を払拭できるよう、正しいことが通る政治を実現しなければならない。
(山本慧)
【関連書籍】
幸福実現党刊 『宮澤喜一 元総理の霊言』 大川隆法著
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幸福実現党刊 『三木武夫元総理の霊言』 大川隆法著
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幸福実現党刊 『中曽根康弘元総理・最後のご奉公』 大川隆法著
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2016年12月26日付本欄 真珠湾訪問が生み出す火種 中国から「安倍首相はまず南京に来るべきだ」の声
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