水上に浮かぶドーム型の住宅に最大で1万人が居住するという、未来型建築の設計コンセプトをロシアの建築家アレクサンドル・レーミゾフ氏が披露。ニュース元のCNNサイトにはそのイラストレーションが公開されている。まるでオウム貝のような建物が海中を潜っている。

このコンセプト、「箱舟」と意味深な名前がつけられており、どんな環境にも適用できるよう、木材、鉄鋼、ETFEフッ素樹脂などを用いるという。

集合住宅やオフィス、ホテルにも使えて、プレハブ式の工法で 短期間に建てられることから、緊急避難用の住宅にも利用が可能。天変地異があったときはまさしく「箱舟」として最大限に活用されるのではないか。

蜂の巣式の船体構造を持っていて水上に浮かべられて、水中にも潜れる夢のこの「箱舟」。 2012年問題もあり、その1年前に公開というのも、何か必要性に迫られたのではないかと考えるのはうがち過ぎか。あるいは映画『2012』を観て触発されたか。

以前、取材先で海底都市は実現はかなり遠いという話を聞いたことがあったが、コンセプト段階とはいえ、このロシアのニュースは希望と夢を与える話だ。ぜひ現実化に向けて進めてほしいものだ。もちろん天変地異対応の避難対策住宅としてのニーズが高くなるだろう。(ア)

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