幸福実現党は2日、首相官邸前で集会を開き、「南京大虐殺」「従軍慰安婦」のユネスコ記憶遺産への申請の中止を安倍首相に求める署名19万2,032筆と要望書を、内閣府に提出した。署名は幸福実現党が中心となって全国で集めたもの。

集会には約200人が参加(主催者発表)。冒頭の挨拶で登壇した釈量子・幸福実現党党首は、署名集めへの感謝とともに、「『南京大虐殺』と『従軍慰安婦』という中国に捏造された歴史が世界に記憶されてしまう危機的状況の中、何も対処しない日本政府に憤りを感じている。私たちは最後まで戦う覚悟がある」と力強く訴えた。

続いて登壇した武川一広・Happy Science国際広報局長は、今年2月にパリのユネスコ本部に世界各国から集めた署名を提出したことに触れ、「今回中国政府がユネスコ記録遺産に申請した『南京大虐殺』『従軍慰安婦』は、そもそもアメリカが東京裁判で日本を裁くために利用した捏造の歴史であり、アメリカにも考え方を入れ替えてもらう必要がある」と強調した。

その後、代表で加藤文康・幸福実現党幹事長と幸福実現党千葉東後援会の眞鍋元與氏が内閣府へ向かい、署名と要望書を提出。集会に集まった人々は、「中国・韓国に対し、しっかりと抗議せよ!」「安倍首相は、正しい歴史観に基づく『新しい談話』を世界に発信せよ!」などと首相官邸に向けてシュプレヒコールを上げた。

参加した40代の女性は、「嘘っぱちの歴史認識はなくし、真っ当な歴史を世界に伝えなければ、戦争も解決できない。安倍さんは、腹をくくって日本の首相としての使命を果たしてほしい」と話した。

また60代の女性は、「自分でも色々と本を読み、『南京大虐殺』と『従軍慰安婦』は無かったと確信しているので、中国の申請は、本当にばかげている。世界中の人は震災や津波の時に、日本人の民度の高さや、助け合いの精神を見ているはず。嘘のない日本を信じていただきたい」と語った。

日本文化には沈黙の美徳もあるが、国際社会では、黙っていることは相手の主張を認めることに等しい。間違った歴史がいったん定着してしまうと、元に戻すのは難しくなる。

安倍首相には、この19万を超える民意を真摯に受け止め、日本の国益のために、一刻も早くユネスコ世界記憶遺産への登録申請の中止のための行動を起こすことが求められる。そして、今年夏の談話で正しい歴史認識を世界に発信するべきだ。(真)

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