2015年4月号記事

戦後70年企画 日本の誇りを取り戻そう

検証

日本の統治 vs. 欧米の植民地

アジアを繁栄させた日本

大東亜戦争前夜のアジアで、欧米諸国と日本がそれぞれ行っていた「植民地支配」。そこには天国と地獄と言えるほどの差があった。改めて、その実態を比較した。

(編集部 山本慧、居島有希、遠藤明成)

戦後70年の今夏、安倍晋三首相は、新たな「首相談話」を出す。この談話に関する世論調査で、「過去の植民地支配や侵略に対する反省やお詫び」を示す表現を「使うべきだ」とする回答が44%となり、「そうは思わない」の34%を上回った(注)。

仮に謝罪する場合、どのような事実に対して、どう謝るかを明確にすべきだろう。それは、相手に対する当然の礼儀でもある。

歴史を振り返ると、大東亜戦争前夜のアジアでは、欧米諸国が現地の人々から土地を奪い、欧米で売れる作物をつくらせ、数千万人の単位で餓死をさせながら、奴隷状態に置いた(下図)。

一方、明治維新で近代化を遂げた日本は、台湾や朝鮮を併合・統治していた。

両者は一見、同じ「植民地支配」にも見えるが、実態はどうなのか。日本は本当に謝罪すべきなのか。次ページから思想、経済、教育の面で比較・検証していきたい。

(注)2月8日付読売新聞。

次ページからのポイント

日本の統治と欧米の植民地の違い「思想」「経済」「教育」

黄文雄氏インタビュー

日本の統治は世界史の「奇跡」