2015年の開学を目指す幸福の科学大学に対して、下村博文・文科相は、「不認可」の処分を下しました。その理由は、「大川総裁の行う『霊言』を教えることは認められない」というもの。この件に関して、2回に分けて、よくある10の疑問に対して答えていきます。今回はQ1~Q5です。
Q1. 幸福の科学大学では、何を教えるつもりだったのですか?
A1. 幸福の科学大学の教育課程は、哲学、宗教学、経営学、工学など、一般的な学問体系に基づいた教養・専門知識を学ぶものでした。その上で、大川隆法・幸福の科学総裁の思想を「自校科目」(大学独自の建学の精神や歴史を学ぶ科目)である「創立者の精神」として学び、「利他の心」「起業家精神」などを身につけようというものでした。この科目は、卒業に必要な124単位(文系)のうち4単位としていました。
詳しくは⇒幸福の科学大学 待望論
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8464
Q2. 幸福の科学は、なぜ大学をつくろうとしているのですか?
A2. 一部には、「権力拡大」が目的ではないかという誤解もあります。しかし、幸福の科学大学が目指しているものは、日本の諸問題を解決し、経済も繁栄させる人材輩出、つまり「国家成長戦略」としての教育です。
詳しくは⇒究極の国家成長戦略としての「幸福の科学大学の挑戦」とは何か?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7920
Q3. 「霊言」をそのまま教えることには、問題がありませんか?
A3. 「霊言をそのまま教える」というのは、文部科学省が指摘した点ですが、事実誤認です。幸福の科学大学が提出した申請書類には、「霊言」という言葉はありません。霊言を教えるのではなく、研究対象にするというスタンスです。
詳しくは⇒幸福の科学大学 問うべきは「霊言が研究に値するか否か」 文科相判断に疑問
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8746
Q4.「霊言」を研究対象にして、学問と言えるのでしょうか?
A4.キリスト教神学、仏教学、イスラム法学などでは、それぞれの宗教の開祖の教えを研究しています。例えばキリスト教の教義はイエスが伝えた「天の父の声」であり、イスラム教でもコーランはムハンマドが受けた神からの通信、つまりは「霊言」です。人間の幸福に寄与するものとして、研究の対象となっています。
詳しくは⇒「なぜ幸福の科学大学だけ?」 朝日・東スポが宗教大への認可行政に問題提起
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8741
Q5. 幸福の科学大学は、文科省の「不認可」判断について、「学問の自由」の侵害と訴えています。しかし、大学の質を保証する最低限のチェックは必要ではないでしょうか。
A5. 確かに、犯罪を助長するなど、社会的に害の大きい内容にはチェックが必要です。しかし、その危険性が認められなければ、「学びたい人がいる」学問を、人為的に規制するのは問題です。内容の価値は、自由競争の中で判断されるべきです。
詳しくは⇒安倍首相、文科省による「学問の自由」侵害を放置しますか?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8321
(下へつづく)