2014年12月号記事
著者インタビュー
TOEIC満点は万人に可能
「夫婦そろってTOEIC満点」という稀有な存在である松本泰典・摩耶夫妻。「ショーン」こと泰典氏の著書『TOEIC990点満点到達法』と、夫婦の共著『夫婦でTOEIC990点満点対談』で語られた英語学習のヒントについて聞いた。
学校法人・幸福の科学学園 大学設立準備室国際担当局長
松本 泰典
(まつもと・やすのり)1964年京都府出身。ロンドン大学School of Oriental and African Studiesで文化人類学修士。1995年、幸福の科学に奉職。ニューヨーク支部、ハワイ支部長、ハワイ精舎研修部長、国際本部指導研修局長を経て現職。アメリカ、イギリスなど、14カ国で英語説法の経験があり、「ショーン・マツモト」として知られる。
学校法人・幸福の科学学園 大学設立準備室国際担当部長代理
松本 摩耶
(まつもと・まや)1966年東京 都出身。ロンドン大学School of Oriental and African StudiesとUniversity College Londonのコンバインコースで美術史と考古学を専攻。ヴィダル・サスーン・ロンドン・アカデミーで通訳を務める。1997年結婚。2012年、幸福の科学に奉職。国際指導研修局を経て現職。TESOL(英語教授法)資格保持者。
――どちらの著書にも「TOEIC990点は誰でも到達できる」とありますが、現実には難しいと考えてしまいます。
泰典(以下、泰): 精神的なハードルの方が高くて、努力する前にあきらめている人が多い気がします。だまされたと思って1、2カ月でも集中して受験勉強のように努力すると、100点単位で上がることはよくあります。
摩耶(以下、摩): 通勤時間も利用しつつだけど、机に向かって勉強する感じが大切。それで以前よりスコアが上がると「満点もいける」って実感するんですけどね。
泰: 満点は本当に取れますよ。TOEIC英語はビジネスにおける日常語で、英語圏に住んで何らかの仕事をしていたら自然に使うレベルのものなんです。
摩: 逆に言えば、それが使えれば向こうでも困らないし、ビジネスもできる。
泰: 皆さん、TOEIC満点を「地平線の彼方」のように感じているのですが「垣根の向こう」くらいなんですよ。越えられるはずなのに「越えられない」と思っているのはもったいない。
――『TOEIC990点満点到達法』では、日本の英語教育はアウトプット(話す、書く)が足りないと指摘されています。
泰: 日本では「目で読む」などのインプットが中心ですが、英語はやはりインプットとアウトプットの勉強をバランスよくやらないと上達しませんね。
摩: 音読は本当におススメします。アナウンサーや女優のつもりになって、ちゃんとアップダウンをつけて読むとメキメキ力がつきますよ。
泰: 「なりきり」が大事だね。
摩: 私なんて、リンカンになりきってゲティスバーグ・アドレス(演説)をやって泣きました(笑)。声に出すと、「リンカンはこの言葉に魂を込めたに違いない!」って分かるの。演説者と聴衆の気持ちをイメージすることがポイント。一種の神秘体験ですけど、英語と一体化する感じになるんです。
泰: そう、「言魂」だね。英語の言魂が入ってきて、胸が熱くなる瞬間を体験するのは大事だと思います。