2014年10月号記事

The Liberty Opinion 2

従軍慰安婦報道

朝日新聞は誤報の責任を取り国民に謝罪を

従軍慰安婦問題を盛んに報じ、国際社会における日本の立場をおとしめてきた朝日新聞が8月、これまでの報道について、一部誤りを認める記事を掲載した。

「済州島で200人の朝鮮人女性を『狩り出した』」などという吉田清治氏の証言は「虚偽」だったとして記事を取り消した。また、戦時下に軍需工場で働かせた「挺身隊」を「慰安婦」と混同した誤りを認めて謝罪した。

だが、「慰安婦として自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが問題の本質なのです」などとし、慰安婦の強制連行があったというスタンスは変えていない。 さらに、「原因は研究の乏しさにあった。当時、慰安婦を研究する専門家はほとんどなく、歴史の掘り起こしが十分でなかった」などと、数十年にわたる誤報の責任を自覚しているとは言い難い内容だった。

軍による強制連行はない

そもそも、この問題の争点は「政府や軍の指示によって、女性たちを強制的に連行したか否か」の一点に尽きる。だが、組織的な強制連行を示す証拠はない。