2014年7月号記事

第23回

釈量子の志士奮迅

世の中は変えられる!

釈量子

(しゃく・りょうこ)幸福実現党党首。1969年東京都生まれ。國学院大学文学部史学科卒、大手企業勤務を経て、(宗)幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。

2013年7月から幸福実現党党首。

釈量子のブログはこちらでご覧になれます。

http://shaku-ryoko.net/

釈量子の守護霊霊言

釈量子の守護霊霊言
目からウロコ! 幸福実現党の新党首の秘密

大川隆法著

幸福実現党出版

1,400円(税別)

猛女対談

猛女対談
腹をくくって国を守れ

大川隆法著

幸福実現党出版

1,300円(税別)

幸福実現党、かく戦えり

幸福実現党、かく戦えり
革命いまだ成らず

幸福の科学第五編集局 編

幸福実現党出版

1,050円(税別)

新しい「日本人創り」で「自由の大国」を目指せ

いま待ったなしと思われる日本の課題は、「人口問題」です。

先日、岐阜県の山間部にある町を訪問しました。町の方々が一様に語っていたのが、「若い人がいない」という危機感です。ここ40年で町の人口は半減し、あと5年で高齢者の割合も半数を超えます。町は「限界集落」と呼ばれる、共同体として存続が危ぶまれる状態に近づいており、介護保険もパンク寸前だそうです。

農業も風前の灯で、農家の平均年齢は70歳。担い手が減り続け、多くの農地が放置されています。そうした農地を、40軒ほど集約して耕作する企業もありますが、採算が取れていません。町長は「これらの会社が廃業したら、わが町のコメ作は消える」と深刻な状況を語っておられました。

高齢化が進む町の現実の厳しさは、想像を絶するものがあります。先月訪ねた福島県のある町でも、アパートから80代の女性が必死の形相で出てきて、通りすがりの私に、「救急車を呼んで」と頼んでこられました。体調が悪くなり、病院に行くタクシーを呼ぼうとしたら、携帯電話の操作が分からなくなり、パニックになってしまったのです。身寄りのない高齢者が増えれば、孤独死も増えます。

国立社会保障・人口問題研究所によれば、2048年に日本人の人口は1億人を割り込み、50年間で人口の3分の1を失います。また民間の研究機関は「2040年までに、全国の約半数にあたる896自治体で、20~39歳の女性が半減する」という試算を発表しました。子供を生む若い女性の減少によって、自治体そのものが、「過疎」「衰退」を通り越して、「消滅」の危機に直面しているのです。

多くの方が老後の頼みにしている年金も破綻寸前です。毎年1兆円ずつ社会保障費が増える中、消費増税を受け入れたところで「焼け石に水」です。税金の負担をこれ以上重くしていけば、1人当たりの生活水準も下がります。国力の根幹を揺るがす「人口減少」という危機は、静かに、しかし確実に迫ってきているのです。これに対して、私たちはどう立ち向かえばよいのでしょうか。

移民政策で日本の停滞感を打ち破る

これまで幸福実現党は、「少子化対策」として、都市部に安価な住宅を増やす規制緩和、公教育のレベルアップ、女性の職場環境を整備することなどを訴えてきました。また、65歳以降も元気で働ける「生涯現役社会」を構築して労働人口を維持することも提案してきました。

しかしそれに加え、どうしても必要になってくるのが、積極的に「日本人を創る」構想、つまり移民政策の促進です。

もちろん、移民政策に失敗した国の教訓は学ばねばなりません。外国人犯罪組織や不法入国を防ぐために、出入国の管理は厳重であるべきです。

その上で、まずは日系人や日本を愛する海外の若者に、日本語をはじめとする教育の機会を提供するべきです。そして、単なる「出稼ぎ労働者」ではなく、立派な日本人としての権利と義務を与え、誇りを持って暮らせる道を開くべきでしょう。

実際、地方の農家では実習生として外国人を受け入れているところも多く、親日的なASEAN諸国の若者は優秀で、可愛がられているそうです。

昨年、私のいとこが東欧の男性と結婚しました。当初、親族は感情的に反対しましたが、彼が実直な人柄であることがわかると安心していました。今では生まれてきた赤ちゃんが「彫りの深い美人だ」と自慢しています。私も彼に会ってみて、日本人以上に日本人らしいことに驚きました。日本を愛し、国防への意識も強く、まるでサムライのようでした。

大きな夢を持って渡ってくる移民の中には、とても優秀で、その国を富ませる人材もいます。アメリカでは経営学の父ドラッカーがオーストリア、鉄鋼王カーネギーがスコットランドからの移民で、オバマ大統領も移民の子供です。アメリカの繁栄は、「どんな人でも努力次第で成功できる」というアメリカン・ドリームが生んだのです。

「自由の大国」として百花繚乱の繁栄を

古来より日本は、神道がありながら仏教や儒教、キリスト教を受容してきた歴史があります。そして、1919年のパリ講和会議では、世界で初めて「人種平等」を国際社会に訴えた国でもあります。日本の「和」の精神、そして神仏の子としての本質を人間の尊厳とする、普遍的な人間観を持つことで見えてくる日本の姿、それが「自由の大国」です。

肌の色の違いを越え、多様な個性が百花繚乱の如く繁栄し、世界を導いていくリーダー国家・日本の誕生です。