このほど、インドに10年ぶりの政権交代が起きました。最大野党だった「インド人民党(BJP)」が、選挙で単独過半数以上を獲得。同党のナレンドラ・モディ氏が次期首相に就任します。

モディ氏の最大の強みは「経済手腕」です。2001年から西部グジャラート州の首相を務め、同州の高成長をもたらした実績があります。今回の選挙戦でも、様々な改革による高成長の実現を約束し、経済界の大きな支持を受けました。

一方、懸念も持たれています。与党となったBJPの支持母体が、「ヒンドゥー教至上主義」の団体「民族奉仕団(RSS)」で、モディ氏もこの団体の出身だということです。モディ氏の政治の舵取りに大きな影響を及ぼすかもしれない、この「ヒンズー教至上主義」とはどのようなものでしょうか。