2014年4月号記事

そもそも解説

3分で分かる「世界の政治・経済のなぜ」

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テレビや新聞では連日のように、デモや紛争、経済などの国際ニュースが飛び交っている。何が問題になっているのか、理解したいと思いながらも、調べるのが大変だったり、よく分からないままのものも多いのでは。こうした国際問題でよく話題になるものを選び、ポイントを理解できるよう、基礎知識や前提知識を整理してみた。

(編集部 近藤雅之、小川佳世子、山下格史、山本慧)

世界経済に大きな影響を与えるFRBって?

今年に入ってから、新聞紙上に「世界同時株安」という言葉をよく見かけますが、これとセットで出ているのが連邦準備理事会(FRB)です。FRBが世界経済に大きな影響を与える理由について、その歴史を追って見てみましょう。

アメリカでドル紙幣の発行や金利の決定などを行っているのがFRBです。アメリカの金融政策を考えている機関で、日本でいう日本銀行にあたります。

FRBが誕生したのは1914年。それまでは、各銀行が預金者のお金を払い戻せなくなり、経済が混乱する事態が繰り返し起きていたため、それを防ぐために 「銀行にお金を貸してあげる銀行」という役割をFRBが担うことになりました。