伝統仏教の代表格とも言える日本天台宗・比叡山延暦寺。

この天台宗で二度に渡って「千日回峰行」を達成し、近年はがん療養中だった酒井雄哉(さかい・ゆうさい)大阿闍梨(だいあじゃり)が今年9月に亡くなった。

読売新聞などの大手紙も酒井氏の訃報を伝え、「生き仏」「仏の笑み」などと生前の功績を讃える記事を掲載した。

しかし、この酒井氏の霊が11月30日、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁のもとに現われた。死後2か月が経過しているにも関わらず、酒井氏は自分の置かれた状況を理解できない様子だったため、同氏の霊を呼び出して成仏への道を説いた。その内容が収録されたのが、17日から全国書店で発売される『酒井雄哉 日本天台宗大阿闍梨に引導を渡す』(大川隆法著)だ。

酒井氏の霊は、「千日回峰しとるんで、体は元気なんでなあ。そんな最期、『病に倒れる』っていうことはないはずなんだが」と語るなど、悟ったはずの自分が病気で苦しんだことに納得がいかない様子。また、体が重いのでベッドで横になりたいと繰り返し訴えていたが、大川総裁との対話を続ける中で、酒井氏は次第に霊としての自覚を持ち始める。

天台宗の教えは、死ねば誰でも仏になれるという一乗思想だったため、酒井氏は何を修行すればよいか分からず、ただ山を歩いていたと告白。世の中に認められたくて千日回峰行に臨んでいたことや、「『千日回峰をしたら、心がどうだ』とか言われても、よく分からないんだ」と語るなど、仏教の根本である心の教えが理解できていなかったことが、成仏できない原因の一つであることが明らかになった。

大川総裁は、「肉体行イコール悟り」だと考えていた酒井氏を教導し、マスコミが見抜けなかった生前の思いと行いの間違いを指摘して、反省を促した。仏の目から見れば、「何が罪で、何が善なのか」が具体的に示されており、故人を諭して引導を渡していく様子は、まさに仏陀の対機説法そのものである。

本書では、伝統仏教が救済力を失っている現状と、それを無批判に受け入れている世間やマスコミにも警鐘を鳴らしている。

宗教関係者はもちろん、この世の命が終わった時に、どこに行けばよいのか迷いたくない人たちすべてにおすすめの一書だ。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『酒井雄哉 日本天台宗大阿闍梨に引導を渡す』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1073

アマゾンの同書紹介ページ

http://amazon.co.jp/o/ASIN/4863954182/liberty0b-22/

幸福の科学出版 『不成仏の原理 ―霊界の最澄に訊く―』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=865

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2013年12月2日付本欄 天台宗の酒井雄哉・大阿闍梨が霊言に登場 千日回峰と宗教的悟りは別のものだった

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2012年Web記事 大川隆法総裁公開霊言レポート&解説 親鸞、日蓮、最澄――日本仏教の「悟り」と「限界」とは?

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