公開霊言レポート&解説
親鸞、日蓮、最澄の霊言で明らかになった日本仏教の「限界」と「新たな希望」
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霊言レポート(1)
『親鸞よ、「悪人こそ救われる」は本当か』
10月19日・幸福の科学大悟館にて
「オウム麻原が善か悪か、それは分からない」と言う親鸞
中国や韓国などから「日本は悪だ」と言われても、きちんと言い返せないのが日本人である。この原因は日本人独特の善悪観があるのではないか。
そこで思い浮かぶのが、「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」で有名な「悪人正機説」。浄土真宗の開祖・親鸞聖人の説いた教えである。この説を素直に読めば、「悪人こそ救われる」となり、どんな犯罪者でも信心を起こせば救われることになる。
大川総裁は現代日本人に大きな影響を与えているこの思想について、親鸞の霊を呼び、その真意を聞くことにした。
「中国にとっては、日本を占領するのは善」
親鸞は、地下鉄サリン事件などの殺人テロを行ったオウム真理教の教祖・麻原彰晃について「悪人正機説」によって救われるのかと問われると、「麻原は、悪人正機説というより、むしろ密教系の毒水を汲んでおる。わしのほうに調べられると、ちょっと困る」と、質問をかわそうとした。
だが、さらに「麻原は天国に入れるかどうか?」と追及すると、親鸞は「(麻原に)回心があったりするかどうか、分からない」と答え、「善か悪か、はっきり言ってください」との質問にも、「分からんよ。何を基準にして善と言うか悪と言うかということだから」と、善悪の判断から逃げ続けた。
また、9・11テロを起こしたアルカイダに対しても、「難しいわな」「本願寺に対する攻撃をしたら、本願寺から見れば悪です。本願寺を悪とする人が主流だったら、本願寺を攻撃することは善になる」と、善悪は常に相対的なものだという考えを示した。
この考えは覇権国家・中国に対してもあてはまるらしい。「中国が日本を占領することは悪か?」と訊かれると、「うん、中国にとっては、日本を占領するのは、至上の善だろうね。中国人にとっては、日本は憎くて、一回占領したくて、しょうがないだろうなあ、そう思うよ」と親鸞は語った。
「戒律を骨抜きにするのが仏教2500年の戦いなんだ」
親鸞の霊は、のらりくらりと質問をかわしながら、「戒律を骨抜きにするのが、仏教の歴史の流れなんだよ。お釈迦様がつくったやつ(戒律)を、どうやって外していくかっていうことが2500年の戦い」「人間としてこの世にいる以上、煩悩自体は否定はでけんと思うんだよ」と、釈尊が説かれた修行論を否定するともとれる発言を繰り返した。
一方で、善悪の難しさについて、後半では理論的に論じた。
「現代流行っている欧米のキリスト教の教会の考えを中心にして善悪を判断するんやったら、それはイスラム教徒とかは絶対に受け入れられない」
「そのキリスト教的な正義感でもって日本も先の大戦で亡ぼされたけれども、日本の神様がたが全部悪魔だったかと言えば、これは間違いであったことは明らかやな」
「だから、正しさというても、歴史のなかでは、どういう考えが主力になるかによって、変化はする」
「だから、『善悪は確定してへん』ということを、わしは言いたい」
「善悪確定してないから、智慧が生まれるんだよ」
などと、一見、日本人ならその通りだと納得しそうな理論も展開した。
浄土真宗は「モルヒネ教」「免罪符教」
親鸞の霊言を受けて大川総裁は、戦後民主主義の中で善悪を一緒くたにしてしまう日本人の考え方と親鸞の思想の共通性をあげ、「人間の側から見たら、世界は相対的にしか見えない。その時でメジャーなものが善悪を決めているとしか言いようがない、という言い方」であると、親鸞の思想の本質を語った。
そのうえで浄土真宗の教えを、死にそうな人の痛みを緩和させることに例えて「モルヒネ教」、罪悪感を持った人が救われたいという思いで信心する「免罪符教」だと語った。
また、「悪の問題が本当にわかりにくい時代になっているからこそ、幸福の科学の存在が必要になっている」と、真の正しさ、善悪の基準を説けるのは現代において幸福の科学しかないことを、改めて確認した。
霊言レポート(2)『日蓮の霊言―現代の立正安国論を語る』
「もう創価学会の歴史は終わった」と説く日蓮
11月6日 幸福の科学総合本部で公開収録
鎌倉時代に『立正安国論』を著して、「正しい宗教に帰依しなければ、内憂外患の国難に襲われる」と、十数年後にやってくる元寇を予言した傑僧・日蓮。その日蓮が、「現代の元寇」ともいうべき中国の「日本侵略」をどう見るか――。
「政治家の世襲は平安時代の貴族制、米軍頼みはローマの傭兵と同じ」
日蓮の霊は冒頭、これから起こるであろう日本の未来について訊かれると、「危機の予言をする宗教家というのは、歴史的に分析する限り、迫害を受けているので」と、慎重に言葉を選んだ。自らが生前、元寇や天変地異を予言したことで、激しい迫害に遭い、斬首の直前まで行ったことを教訓として、幸福の科学に迫害が及ぶことを避けたいという配慮を見せた。
また、現代の世襲政治家ばかりの日本の政治状況についても鋭く分析した。
「政治家も二世、三世ばかりで、ある意味で、平安の世みたいな貴族制になっている。民主政だと騙されているけれども、貴族制の部分が半分はあるわけで、貴族制の世襲に対して信任投票をしているだけ、という状態になっている」
「あとは国を守るのはアメリカに守ってもらえば済む。これは昔のローマで、貴族が奴隷を働かせて、戦争は傭兵を金出して買って、戦わせて、だんだん堕落していった状況と同じ」
「ですから、残念ながら、アメリカは日本を守ってくれない方向にシフトしていく」
と、過去の歴史になぞらえて、米軍に日本を守ってもらうという発想自体が、もはや通用しなくなっているという考えを示した。
「あらゆる宗教勢力が幸福の科学を後押しする時代は近い」
また、日蓮宗の一派を標榜している創価学会が、日蓮の教えとは逆に日中交流に成果を挙げたことを成果としていることに対して、「もう創価学会の歴史は終わっている。弱っていた中国を復活させて、日本を占領する手引きをして、いい密偵役をしたということになってしまう」と、その存在の意義が失われていることを指摘。
「だから、あなたがたが、日蓮の『立正安国論』的なものを現代に説いて、堂々と戦うところを見て、創価学会の信者、公明党の支持層は、幸福実現党あるいは幸福の科学でなければ国は救えないという考えにスイッチが入る可能性はある」
「その流れはもうすでに起きていますので、あらゆる宗教勢力が幸福実現党、幸福の科学を後押しする時代も近い」
と、すでに使命を終えつつある仏教各派や日本神道などの宗教勢力が、宗教界の代表としての幸福の科学を応援する立場に回ることを予言した。そして、
「非常にドラマチックな時代が、これから20年ぐらい続く」
「少なくとも、この10年、頑張って戦い抜けば、きっと光明が射してくると思います」
と、最後には日本に希望的な未来が訪れる可能性があることを示した。
霊言レポート(3)『最澄の霊言』
「山を歩いて、食べ歩くのが仏教だ」と言い放つ最澄
11月23日 幸福の科学総合本部で公開収録
平安時代に比叡山を開き、日本天台宗の開祖として、空海とも並び称されることの多い伝教大師・最澄。比叡山からは、のちに、親鸞、日蓮、道元、栄西など鎌倉仏教の祖たちも多く輩出された。だが、すでに1987年発刊の『黄金の法』(大川隆法著)の中で、現在もあの世で反省中であると記述されている。
それを証拠づけるように、今回、初めて公開霊言で出てきた最澄の霊は、「釈迦は山ばかり歩いて、食べ歩きしていた」「心なんてものはないんだ」などと、原点である釈迦仏教を貶める言説を繰り返した。現代仏教僧の堕落の根源に、最澄の煩悩を肯定する思想や「誰でもインスタントに仏になれる」という日本天台の一乗思想に誤りがあることが、改めて確認された。
「リニアのように一気に仏になれるのが、わしの立場だ」
最澄の霊は、自分は今、伝統仏教界の"総帥"のような立場にあると語り、住んでいる場所については、「比叡山に良く似た」ところで、「高く、厳しく、冬は寒い」と描写。そこで多くの僧侶が修行として、山を歩き、滝行、火渡り、護摩焚きなどをしていると語った。
同時代の空海については、「あんな下賤な者」と激しく非難し、「(霊界での交流は)あるわけないだろ! 会いたかない!」と拒絶感を露わにした。
また、徳一(法相宗の僧侶)と闘わせた「三一権実論争」(徳一の三乗思想と、最澄の一乗思想のどちらが真実かという論争)について訊かれると、「各駅停車がほんとの旅だというのが徳一で、リニアのように一気に仏になれるのが、わしの立場。わしのほうが、はるかに進んどったわけや」と自身の正当性を主張した。
さらに驚いたことに、仏教の祖師である釈尊について最澄は、「釈尊は、年中歩いとったんだよ。歩いては休み、が生涯。一カ所にいたら食べ物がなくなるから、よそに移動しとった。それだけのこと。遊牧民と一緒だよ」「食べ歩いて、山登ったんだよ」と言い放った。仏教の派祖とも思えないほど釈尊を矮小化し、その悟りを肉体行だけに貶めていることが明らかとなった。
釈尊が説いた心の教えについても、「君ね、心なんていうのは、迷いなんだよ。そんなものはないんだ。あると思うところが迷いのもとなんだ」「心はないと悟れば、一切は空なのよ」と、最澄は「心」そのものを否定した。
「桐山靖雄氏や瀬戸内寂聴氏を指導している」
今、地上に生きている人を誰か指導しているかという問いに対して、最澄は「桐山のところ、近いから」「なかなか、いい護摩を焚いとるなあ」と、阿含宗の桐山靖雄管長を指導していることを明かした。
また、「今は、瀬戸内寂聴に、大川隆法をなんとかしろ、ぶっ潰せというメッセージは送っとるんだ」と語り、天台宗の尼僧で、煩悩を題材にした官能小説を書き続けている作家の瀬戸内氏も、指導していることが明らかになった。
今回の最澄の霊言の特徴として、慢心と嫉妬心からか、仏教者にあるまじき悪口雑言が見られ、質問者に対して「うるせえな」「バカ野郎」「アホか、おまえは」などと語気強く罵る場面が多かった。これは地獄に堕ちている霊の特徴であり、最澄自身が「修行場にいる」と言いながら、その修行場自体が地獄にあることをうかがわせた。
【解説】仏教各派は、再誕の仏陀のもとに集結すべきである
親鸞、日蓮、最澄と、日本仏教を代表する3人の僧侶の霊言を今回、連続して収録したが、明らかになったのは、その死後の境涯が天と地にも分かれているという厳然たる事実だ。また、すでに仏教諸派の教えはすでに形骸化し、何が真の悟りであるか、何が修行であるかということも分からなくなっている。つまり日本型仏教は釈尊以来2600年を経て「形」だけが遺り、すでに教えの中身はなくなっていることが明らかとなった。
最澄は、釈尊の説いた「八万四千の法門」を、「リニアのように一気に仏になれる」と極度に単純化させてしまい、「みな仏である」「人間はすでに悟った存在である」として、反省などの心を磨く「修行論」をすっ飛ばしてしまった。その結果、その後の僧侶たちは「心の修行」を捨て、"肉体行"のみにとらわれ、千日回峰行や護摩焚きなどで悟れると勘違いしている。インスタントに成仏できるという思想を広め、堕落を招いた点、最澄が日本仏教に流した「毒水」は大きいと言える。
大川隆法総裁は、最澄の霊言の直前に法話「不成仏の原理」を行った。その中で、「貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)・慢(まん)・疑(ぎ)・悪見(あっけん)」の「六大煩悩」が不成仏の代表的な心であると説いた。「貪」は「欲が深いこと」、「瞋」は「怒り」、「癡」とは「真理を知らない愚かさ」、「慢」は「慢心」、「疑」は「疑う心」、「悪見」とは「間違った見解」である。
この六大煩悩に照らしてみても、最澄の霊言に表れている「慢心」や「怒り」「煩悩肯定」の考え方などから、最澄が死後1200年以上経っても「不成仏」の状態にあることがはっきりと分かった。
親鸞は、善悪は相対的で、一方の側から見れば善でも、もう一方の側から見れば悪となるという、正義や善悪をあいまいにする考え方を示した。明らかに殺人集団であるオウム教に対しても、善悪については「分からない」と判定を避けた。親鸞は現代日本でも非常に最も人気のある仏教僧の一人だが、この親鸞の善悪をあいまいにする考え方が、現代日本人の底流に流れていることがよく分かる。
これに対して日蓮は、生前の激しい預言者的性格の反省もあってか、慎重で穏やかな態度を示した。そのうえ、現代の政治や外交にも通じ、明快に日本を取り巻く状況について説明した。
また特筆すべきは、日蓮宗の一派から派生した創価学会がすでにその歴史を終えているという認識を示したことだ。日蓮が当時の元帝国の日本侵略を予言したのに比べて、創価学会は日中友好の名の下に中国の「日本侵略」の下地をつくっている。日蓮の「立正安国論」を現代日本で成そうとしているのは創価学会ではなく幸福の科学であることを明らかにした。
3人の霊言から、日本型仏教はすでにその使命を終えていることが明確となった。日蓮が言うとおり、日本の仏教各派は、再誕の仏陀である大川隆法総裁率いる幸福の科学に学び、そのもとに集結すべきだろう。ここに真の釈迦仏教の復活があり、真の悟りへの道があるのだから。
【注】
●一乗思想=「何人も仏になれる」という思想。「人間は仏の子である」という真実からして、可能性、希望の原理としては正しいが、「修行は不要」と解釈すると、堕落になる。最澄は、各種の仏典を研究の後、何人も仏になれるという一乗思想に到達し、「一乗主義」「悉皆成仏論」を唱えた。それがのちに、「天台本覚思想」(人間はもともと悟っているのだから、修行は要らない)という思想)となり、比叡山の腐敗、堕落を招いた。
●三乗思想=「人間には、声聞、縁覚、菩薩という三種類の性質を持った人間がいて、それぞれの修行の仕方が違う」という考え方。実際、仏教修行者には、その悟りの段階に応じた魂の境涯があるため、三乗思想のほうがより真理に近いと言える。
(参考書籍:『黄金の法』『悟りの挑戦(下)』大川隆法著・幸福の科学出版)
詳しくは⇒⇒⇒大川隆法のスーパー霊能力 「霊言」とは何か
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