「今回は本気です」。これまで何度も引退について言及してきたスタジオジブリの宮崎駿監督(72)が、監督業から引退することを発表した。都内で6日に開いた記者会見には、世界各国から約600人の報道陣が集まった。

会見で宮崎氏は、引退の理由について「体力の限界」を挙げ、「僕の長編アニメの時代は、はっきり終わった」と話した。これまで宮崎監督は、「となりのトトロ」「魔女の宅急便」など、数々の日本を代表するアニメ作品を生み出してきたが、最近では、若手に監督の機会を譲る場面が増えていた。

映画製作を引退した後は、ジブリ美術館の作品展示などに携わる意向だといい、「東山道を歩いて京都まで歩けたらいいなと思ってます」などと、やりたいことは「山ほどある」と話している。

これによって、「風立ちぬ」が最後の長編アニメとなったわけだが、この作品の公開はちょうど参院選直前だった。本欄でも紹介したが、宮崎氏は、その公開に合わせるように、憲法改正や集団的自衛権の行使について反対を主張する論文を、スタジオジブリが発刊する雑誌「熱風」に寄稿し、話題になった。

この寄稿について宮崎氏は引退会見で、「自分の思っていることを率直にしゃべりました。もう少しきちんと考えてきちんと喋ればよかったんですけど、別に訂正する気も何もありません」と語っている。

実はこの"本音"については、7月下旬、大川隆法・幸福の科学総裁が行った、宮崎氏の守護霊の霊言ですでに明らかになっていた。宮崎氏の守護霊は、安倍政権が軍国主義の復活につながるのではないかという懸念を示す一方で、中国の軍拡に関してはほとんど警戒心がない様子だった。

この霊言後、大川総裁は、宮崎氏の作品が本人の意図しないところで「ほかのものに政治利用されかかっている」ことに気づいていないことに懸念を示した。

宮崎氏は「あと10年は仕事をしたい」としているが、政治利用されないよう注意しながら、これからも多くの人々に夢を与え続けるクリエーターとして末長く活躍してもらいたい。(晴)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『「宮崎駿アニメ映画」創作の真相に迫る』 大川隆法著

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2013年7月19日付本欄 参院選目前の「風立ちぬ」公開を前に ジブリと東京新聞(中日新聞)が「憲法改正反対」で共闘か?

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