「ブラック企業大賞2013」なる授賞式が11日に都内で行われ、ワタミフードサービスが受賞した。

ブラック企業大賞の実行委員会は、「労働法に抵触したり、パワハラなど暴力的強制を従業員に強いる企業」をピックアップして、ウェブで投票を募ったという。

今回、ノミネートされた企業は、ワタミのほか、クロス・カンパニー、ベネッセコーポレーション、サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)、王将フードサービスなど。

どちらかと言えば、努力や工夫を重ねて成功したとされるイメージのいい企業がずらりと並ぶが、実行委員の一人であるルポライターの古川琢也氏は「企業イメージがいいのに、内情がまったく違う」と主張している(8月12日掲載、ウェブ版日刊ゲンダイ)。

大きな企業であれば、労使を巡るトラブルは少なからず発生するものだ。しかし、だからと言って「ブラック企業」という汚名を着せるのは、いささか度が過ぎる。

ブラックという言葉には、暴力団とつながりがあったり、許認可を得ないもぐりの業者といったイメージが付きまとうからだ。労使の問題が一部生じているからと言って、"ブラック"と批判してしまうのは、あまりにも悪意に満ちている。

ブラック企業大賞は昨年創設されたばかりで、1回目は東京電力が受賞。企画委員会のメンバーを見ると、左翼運動家と思われる人物がずらりと並んでいる。

今回の参院選で当選した共産党の東京都選出の吉良佳子氏も、ワタミをブラック企業として名指しで批判していた。

従って、ブラック企業批判は、資本主義そのものを否定する立場からの、新たな左翼による労働運動である。

そうしてみると、数年前の格差批判に伴うヒルズ族叩きと相通ずるものがあり、放置しておくと、せっかく回復しつつある景気に水を差すことになりかねない。

実際、彼らがブラックとして批判する企業は、必死の努力で業績を上げて、日本経済の発展に貢献している企業が多い。

成功している企業は、努力をしている。その努力を、健全な資本主義の精神と見るか、権力者による搾取や強制労働と見なすか。同じものを見ても、善意で見るか、悪意で見るかで、解釈は変わる。

もちろん、どんな企業でも行き過ぎもあれば、行き違いもある。だからといって、企業全体をブラックと見なすのは、健全な考え方ではない。

資本主義の精神を蝕むブラック企業批判には、警戒が必要だ。(村)

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