参議院選を控え、17日付の各紙一面では自民党圧勝の記事が掲載された。
- 与党圧勝へ 自民「70」迫る(17日付産経新聞)
- 与党、過半数大きく超す(17日付日本経済新聞)
- 自公70台 安定多数へ(17日付毎日新聞)
しかしこれは選挙妨害ではないだろうか。ここまで自民党圧勝が選挙前に報じられては、有権者は他の政党に入れることをためらってしまう。
『公開霊言 山本七平の新・日本人論 現代日本を支配する「空気」の正体』(大川隆法著・幸福の科学出版)にも登場した評論家の山本七平は、かつて「日本人は空気で動く」と指摘した。同書「まえがき」で大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁が書いているように、「日本の政治は理屈ではなく『空気』で動いており、マスコミの醸し出す『空気』で政治がダッチロール」しているわけだ。
空気に流される日本人のことだから、今回の記事でさらに自民党への投票が増加する可能性が高い。しかし、それに伴う多くの国民の期待に、自民党は応えることはできるのか。
高い支持率を守りたいと考えているのか、自民党は慎重路線を歩んでいる。「誇りある日本」を唱えながらも自虐史観の根源たる村山談話を踏襲し、「たくましい日本」を謳いながらも憲法改正に及び腰。経済成長に関しても、増税路線をひた走っている。
連立を組む公明党も、自身を「自民党のストッパー」としているが、本来ならば自民党を強力にプッシュする政党とならねばいけないはずだ。そもそも公明党と自民党では政策が左右反対で、なぜ連立を組んでいるのか疑問だ。
2009年の立党以来、増税に頼らない経済路線、国防強化を唱えてきたのが幸福実現党であり、自民党が今掲げている政策のほとんどは、4年前から幸福実現党が訴えてきたものだ。ポピュリズムではなく、真に正しいことをストレートに言える政治家が求められる。(悠)
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