経済そもそも大辞典

安倍首相は「アベノミクス」で「インフレ・ターゲット」を設定して、日銀に「買いオペ」をやらせるらしい――。経済ニュースのムズカシイ用語の、「そもそも」の意味を解説する。

アベノミクス(Abenomics)

安倍晋三政権の「アベ」と、経済学の英語「エコノミクス」を掛け合わせた造語です。「安倍政権が行う経済政策」といった意味です。アベノミクスに厳密な定義はありませんが、インフレ目標2%の導入などの金融緩和政策のことを指します。 〔続きを読む〕

【そもそも解説】安倍政権になって株価が上がっているのは、なぜ? (2013年2月3日付DNC)

異次元緩和(The New Phase of Monetary Easing of the BOJ)

日本銀行が現在行っている大胆な金融緩和政策のことを言います。安倍政権が行っている経済政策のことを、俗に「アベノミクス」と言いますが、それは「三本の矢」で構成されると言われます。つまり、「金融政策」「財政出動」「成長戦略」の三つの政策です。このうちの「金融政策」の部分のことを、最近では「異次元緩和」と言うようになっているわけです。 〔続きを読む〕

インフレ(Inflation)

交換すべきモノやサービスが増えていないのに、お金だけ増えたらどうなるでしょうか? 交換するモノはこれまでと同じ量なのに、お金だけ増える――これがいわゆる「値段が上がる」という状態です。この状態を「インフレ」と言います。 〔続きを読む〕

インフレ目標(Inflation Targeting)

インフレ目標とは、インフレ・ターゲット(略してインタゲ)とも言われますが、目標として掲げた物価上昇率(インフレ率)になるように、様々な金融政策を実施することです。最近の日本はデフレに陥っていますから、デフレを克服して、緩やかなインフレに誘導するための政策として注目を集めています。 〔続きを読む〕

株式(Stock)

株主は、買った株の割合に応じてその株式会社の経営に参画することができます。実はこれが「資本主義の根本」なのです。日本が明治以降に大発展したのも、株式会社という資本主義のルールがあったおかげです。 〔続きを読む〕

株価(Stock Price)

日本全体の株価が上がり続ける状態になれば、企業や家庭の資産が増え、消費や投資が上向き、暮らしも豊かになっていきます。このようにして良い循環が起こり、景気が良くなっていきます。 〔続きを読む〕

貨幣(Money)

お金とは、「物々交換の手段」です。原始時代には、人々は物々交換で暮らしていました。いつでもどこでも好きなものと交換できる共通のモノをつくろうという話になりました。これがお金の起源です。 〔続きを読む〕

為替相場(Exchange Rate)

日本ではこのお金の単位を「円」と言います。アメリカでは「ドル」と言います。国によって、違うお金を使っているわけですね。すると、アメリカの物と日本の物を交換する時には、単に物々交換をするだけでなく、お金も交換することになります。この時に、どういう比率で交換するかが「外国為替」です。 〔続きを読む〕

金融(Finance)

「金融」とは、資金を余っている人から、足りなくて困っている人へ融通すること。金融機関は余った資金をまとめて預かり、企業などに金利をつけて貸し出すことで、利益を上げると共に、企業が資金調達できるようにし、経済を順調に動かす役目を果たしています。 〔続きを読む〕

金融緩和(Monetary Easing)

金融緩和とは、世の中に出回るお金の量を増やすことです。具体的にはお札を発行している日本銀行が、民間の銀行が持っている国債などを購入し、その代金として現金を銀行に渡すことです。 〔続きを読む〕

金融政策(Monetary Policy)

金融政策とは、世の中に出回るお金の量を増やしたり、減らしたりすることを言う。 〔続きを読む〕

経済(Economy)

そもそも経済とは「経世済民」の略語です。「世の中を経めて、民を救済する」という意味です。要するに「人助けの方法」を考えることが経済なのです。 〔続きを読む〕

経済政策(Economic Policy)

経済政策とは、景気を良くしたり、雇用を増やしたりして、国民の生活を豊かにするための手立てを講じることだ。大きく「金融政策」と「財政政策」の二つがある。前者は日本銀行(日銀)が、後者は財務省が行う。両者は自転車の前輪と後輪のようなもので、どちらが欠けてもバランスを失ってしまう。両方大切なのだ。 〔続きを読む〕

国内総生産(Gross Domestic Product, GDP)

一定の期間に、国内で生み出された付加価値の合計のこと。付加価値とは、例えば、ある工場が1枚の鉄板を300円で仕入れて、やかんをつくって1000円で売ったとすると、差額の700円が付加価値となる。こうした日本国内にある各企業が生み出した付加価値を合計したものがGDPとなる。 〔続きを読む〕

財務省(Ministry of Finance)

財務省は、税金という形でお金を国民から集め、そのお金をどの省庁にいくら配分するかを決める仕事をしている。つまり、「徴税権」と「予算編成権」の二つの力を持つことによって、財務省は霞ヶ関の実質的な支配者になっているわけだ。 〔続きを読む〕

時価総額(Market Capitalization)

株式時価総額とは「株価×発行株式数」のことで、「会社の値段」を表します。株式会社は、資金を調達するために株を売りますが、売買の単位や発行数は会社によって異なるため、会社の値段を単純に株価で比較することはできません。ですから、「会社の値段」を比較する際に、一般的に株式時価総額を比較するのです。 〔続きを読む〕

ゼロ金利政策(Zero Interest Rate Policy)

デフレを脱出するため、日銀が打ち出したのが「ゼロ金利政策」です。98年9月に政策金利を0・25%まで下げましたが、それでもデフレが止まらなかったため、99年2月、日銀は政策金利を0・15%とし、さらに0%へと近づけていきました。これは世界でも前代未聞の低金利政策でした。 〔続きを読む〕

中央銀行(Central Bank)

多くの場合、お金は「国」が発行することになります。国であれば、信用がありますし、誰かが偽札をつくっても、取り締まることができます。具体的には「中央銀行」というところがお金の発行をしたり管理をしたりします。日本の場合、「日本銀行」です(アメリカはFRBと言います)。 〔続きを読む〕

デフレ(Deflation)

デフレとは、物価が下がり続けることです。モノの値段が安くなることは、買い物をするには一見いいことのように見えます。しかし、値段が下がれば、それを売っている会社の売上は落ちます。 〔続きを読む〕

日銀(Bank of Japan)

多くの場合、お金は「国」が発行することになります。国であれば、信用がありますし、誰かが偽札をつくっても、取り締まることができます。具体的には「中央銀行」というところがお金の発行をしたり管理をしたりします。日本の場合、「日本銀行」です(アメリカはFRBと言います)。 〔続きを読む〕

日経平均株価(Nikkei index)

日本経済新聞が選んだ225社の株価の平均です。 〔続きを読む〕

不況(Recession)

不況とは、モノが売れなくなって国民の生活が苦しくなることだ。「モノが売れない→企業の売上や利益が減る→人々の収入が減る→モノを買わなくなる」という循環から抜け出せなくなるのだ。 〔続きを読む〕

マイナンバー(My Number System)

政府・与党は、国民一人ひとりの収入や納税の状況、医療や介護などの利用情報を一元的に管理する共通番号、通称「マイナンバー」制度の導入に向けて動いています。関連法案について3月1日に閣議決定を行う方針で、今の国会で法案が成立すれば、2016年から利用が始まります。 〔続きを読む〕