国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は7日、インドにおける児童性的虐待に関する報告書を発表した。インドは近年、IT産業などの新興ぶりが報じられるが、前近代的なカースト制から来る身分制度や女性差別ほか、人権状況にはまだ問題点が多い。報告書の標題は「沈黙を破って(Breaking the Silence)」。

以下、HRWのサイトや8日付インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙から抜粋。

・インドでは児童性的虐待が多い。家庭で身内から、近隣住民から、学校で、そして孤児院などの児童養護施設内でも。だが、その大部分は届け出られることはない。2007年の研究では、インドの児童性的虐待のうち警察に届けられたのはわずか3パーセントだ。

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