2013年1月号記事

第10回

釈量子の志士奮迅

世の中は変えられる!

幸福実現党 女性局長

釈量子 (しゃく・りょうこ)

1969年東京都生まれ。國学院大學文学部史学科卒、大手企業勤務を経て、(宗)幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。釈量子公式ブログ http://shaku-ryoko.net/

[第10回] 習近平時代の中国に備えよ

11月の中国共産党大会で、習近平体制の10年が始まりました。今後、米国、そして日本に届く核を武器に、自国中心の「新世界秩序」を目指して、信じ難い手段に出ることでしょう。

見誤ってはならないのは、「友好を唱えれば仲良くできる」相手ではないということです。この夏吹き荒れた官製デモでは、毛沢東の写真が掲げられ、「愛国無罪」のスローガンのもと、日本人や日系企業に暴行、放火、略奪行為が行われました。世界第2位の経済大国にはなったものの、この国の本質は毛沢東時代と何ら変わっていないことが分かります。

1966年から始まった文化大革命では、「造反有理、革命無罪」と叫びながら、学生たちが紅衛兵となって拷問や虐殺に加担し、死者・行方不明者を数千万人も出す凄惨な事態になりました。毛沢東とともに建国の功労者である初代国防部長・彭徳懐でさえ、凄まじい暴行で下半身不随となり、窓ガラスを新聞紙で覆われた病室で「最後に空を一目見せてほしい」という願いも叶えられないまま死んでいきました。

毛沢東時代と相も変わらず、現代の中国も人権活動家が不自然な自殺を遂げたり、列車事故の隠ぺいのために救出よりも生き埋めを選ぶような状態であり、今もってこの国の「人権」は鳥の羽よりも軽いようです。

「南京大虐殺」も「釣魚島」もでっち上げ

また尖閣諸島をめぐる主張を聞いて分かるように、中国は「嘘も百回言えば本当になる」と本気で考えています。これは対日工作です。1997年に中国系アメリカ人アイリス・チャンの書いた『ザ・レイプ・オブ南京』は、でっち上げのオンパレードでした。30万人が殺されたという南京の人口は、当時20万人しかいません。また34枚の凄惨な写真「全て」がトリミングやぼかし、すり替え、嘘のコメントで仕立てられ、世界中の人に「数万人の女性が日本人によって性奴隷にされた」と信じさせました。世界中の人が日本人をユダヤ人大虐殺を行ったナチスに匹敵する極悪な民族として認識したのはこの一冊によります。日本人の復員者たちが、「南京大虐殺など、見たことも聞いたこともない」と言っているにもかかわらず!

結局、中国は国際社会に通用する正義など、まったく持ち合わせていないのです。「愛国無罪」で乱暴狼藉を働いても恬として恥じないのは、神仏を否定する国家だからでしょう。ソ連のスターリン、カンボジアのポル・ポトや、北朝鮮を見ても分かるように、無神論国家の正義は必ず粛清や虐殺を伴う、悪魔のような独裁者の自由に転落します。日本は、毛沢東主義を掲げる習近平の中国に備えなくてはなりません。