11日の朝鮮労働党代表者会で、北朝鮮に金正恩第1書記が誕生した。12日付各紙が報じている。
父親の故・金正日氏と同じ「総書記」には就かず、党の最高位として新たに「第1書記」を設けたのは、それによって正日氏を神聖化し、正日氏への忠誠心を示し、その威光を借りて今回の世襲を成功させようとの意図があると見られる。各紙、第1書記の新設を"苦肉の策"といったニュアンスで伝えている。
だが金正恩第1書記は内心、果たして亡父の「神聖化」に賛成なのか。
大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は著書『北朝鮮 終わりの始まり』で、金正恩氏の守護霊(潜在意識の一部)を呼び出し、本心を語らせている。それによると、正恩氏は父を神聖視するどころか、自分が早く権力を手にするために病気の父を注射で殺させたという。また、国際派を自称し、核兵器を保有していることにも過大な自信を持っている。正恩氏守護霊の、「北朝鮮がやっぱり朝鮮半島を統一し、日本をやっつけてさんざんに蹴っ飛ばして、国民的英雄になる。」などの発言からは、小児的な強い"うぬぼれ"も伺える。
守護霊の本心と、今回の「第1書記」新設とを考え合わせると、若く経験に乏しい金正恩氏が主観的に抱いている自信と、亡き正日総書記の威光を借りて体制を維持しようとする党や軍部の考えの間には、少なからぬギャップがあることが推測される。このギャップが、金正恩第1書記の"暴走"や、逆に、その暴走への反発に基づく軍部クーデターを呼び、北朝鮮崩壊の引き金を引く可能性も考えられる。
北朝鮮は12日から15日の間に衛星と称してミサイルを発射しようとしており、実行すれば国際社会の非難は一気に高まるだろう。大川隆法総裁は同書で「北朝鮮の悲劇は、何としても終わらせなくてはならない。二〇一二年がその『終わりの始まり』となるであろう」と述べている。「終わりの始まり」は意外と早いかもしれない。(飯)
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