5日付朝日新聞が1面から2面にわたって、民主党を裏で操る財務省および勝栄二郎・事務次官に対する批判記事を掲載した。長らく財務省を擁護してきた同紙としては、極めて異例の記事である。

記事は、担当記者による署名記事で、「『脱官僚』の裏で握手 政権交代前 財務省幹部と密会」「予算も人事も結局 財務省」などの見出しが躍る。内容は、2009年の政権交代前から、互いの利益のために、民主党と財務省の両幹部が接触を重ねていたこと。また、政権交代後、予算編成や人事を通じて、財務省が民主党を支配し、消費増税を実現させようとしている内幕を明らかにしている。

たとえば、こんな風に、である。

「鳩山は総選挙直前、実は財務省の事務次官だった丹呉泰健や、主計局長だった勝栄二郎らとひそかに接触を重ねていた。無駄遣いをなくし、子ども手当など看板政策の財源をつくる必要があったからだ。鳩山は今、『(中略)財務省の最大の使命は歳出削減だと見誤った』と後悔する。財務省の本性は官僚機構の守護神で、最大の狙いは自らの権益を拡大するための消費増税にあったというのだ」(同紙)

一方、これより4日前の1日付朝日新聞では、編集委員・原真人氏のコラム「波聞風問」で、全面的に財務省を擁護していた。以下、引用。

「野田佳彦首相が消費増税に『政治生命をかける』と言うと、『財務省の操り人形』と言われる。同省の勝栄二郎事務次官の名からとって『直勝内閣』という揶揄もあった。この陰謀説はどこか奇妙だ。(中略)増税を考えない方がおかしい」「増税論議が動き出すたびに噴き出す財務省陰謀説は、その正体を冷静に疑ってかかった方がいい」(同紙)

実は、これら2つの記事が出る約1カ月前の3月2日、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁が、安住淳財務相と勝事務次官の両氏の守護霊を招いて語り下ろす霊言現象を行っていた。このとき、勝氏の守護霊は次のように話していた。

「私なくして、彼(野田氏:編集部注)が総理になることは、ありえないよ。つまり、『財務省の支持を得た者』が、総理大臣になれる」「『財務省から支持を受けている』って言えば、議員がみんな、なびくからさ。だって、議員の仕事は、ほとんど"財務省詣で"だからさ。『予算をもらうこと』が仕事なんだよ」(『財務省のスピリチュアル診断』所収)。この霊言の様子は、勝氏の過去世や財務省の誤りなどと共に、弊誌最新5月号(3月30日発売)でも詳しく報じている。

5日付の朝日の記事からは、朝日内にも、現在の財務省や民主党の考え方、やり方をおかしいと思う「良識派」が存在するということが分かる。ぜひ、その良識派の方々には、国民の知る権利に応え、この国の民主主義を守るためにも、財務省・国税庁の"圧力"に屈することなく、同省や民主党の誤った部分を、しっかりと報じていただきたい。(格)

【参考書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『財務省のスピリチュアル診断』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H7020.html

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2012年5月号記事 「財務省幕府」が税率100%を目指す - 井伊直弼(1815ー1860)が現代日本に生まれ変わっていた!?

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4038

2012年4月3日付本欄 朝日が、財務省・国税庁の「ちょうちん記事」

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4084