竹島や尖閣諸島を巡る領土問題に新たな動きが出ている。

竹島(韓国名・独島)は日本の領土であるが、現在韓国が実効支配をしており、「独島は韓国の領土」と世界中にアピールしている。

16日付MSN産経ニュースによると、グーグルのグーグル・マップで、竹島(韓国名・独島)が韓国領と表示していることが明らかになった。これを受けて日本政府は、「閲覧者に対し竹島が韓国領であるかのような誤解を与えるもので、受け入れられない」という政府答弁書を閣議決定した。

また、米紙ニューヨーク・タイムスにも、竹島(韓国名・独島)が韓国領とする意見広告が観光広告のような形態で今月1日に掲載された。これを受けてニューヨークの日本総領事館は、同月15日までに同紙に抗議を行ったという。

また、各紙報道によると、尖閣諸島(中国名・釣魚島)近海では16日、中国の海洋調査船が領海侵犯を行った。これは、中国国家海洋局が巡視船2隻を派遣して行ったものだ。海洋局は監視活動の開始をすぐホームページで公表するという異例の対応を取った。中国外務省も、「正常かつ定期的な巡視活動」と主張している。

中国が尖閣諸島に派遣した海洋巡視船「海監50」「海監66」は、11年に就航した最新型だ。今まで尖閣諸島付近で目撃される船は、中国農業省漁政局所属の漁業監視船だった。しかし今回は、中国軍の影響下にある海洋局所属の海洋巡視船であり、日本に対する中国の強硬な姿勢をうかがうことができる。

以上のように、韓国・中国共に日本に対して強硬とも言える姿勢を取り続けている。

これに対し、日本は領土問題解決に向けてどのような姿勢を取ればよいのであろうか。

大川降法・幸福の科学グループ創始者兼総裁はその著書『この国を守り抜け』で、「私は、『外交というものは、まずは言葉から始まるものだ』と考えています。武力での衝突が起きる前に、言うべきことは言わなければいけません。尖閣諸島は日本の領土なのですから、中国に対し、『文句があるなら、国際司法裁判所に提訴して、争おうではないか』と言えばいいのです。その場で争えば、日本の領土であることが確定します」と述べている。

主張すべきことをはっきりと主張していくことが大切だ。

これからの日本外交・防衛を考えていくにあたって重要なのは、「気概」であろう。

軍事的手段による解決ではなく、"弱腰外交"でもなく、"気概"に基づいた外交によって、領土問題の解決に向けて取り組むことを切に願いたい。(飯)

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2011年9月29日付本欄 韓国が、竹島に近い鬱陵島に海軍基地の建設を発表

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=2967