TVアニメ「イナズマイレブンGO」が、クライマックスを迎えている。これは、前作「イナズマイレブン」の続編で、中学生のサッカー少年たちの活躍を描く、男の子に人気の作品だ。
主人公たちが戦う相手は、「フィフスセクター」と呼ばれるサッカー管理組織である。「フィフスセクター」は、「サッカーの試合における勝ち負けを管理することによって、『格差是正』を行い、強いチームだけが勝ち続けたり、弱いチームが負け続けたりすることを防ぎ、試合が『結果平等』になるように、『八百長試合』を指示する団体」である。
「弱いチームにも勝利の喜びを」というのは一見、「弱者に優しい」から正義のようにも見える。しかし、そこは「どんなに努力をしても、負けなければならない」し、「何の努力もしなくても、勝つことが決まっている」世界であり、サッカーを心から愛する少年たちは、次々にやる気を失っていく。
そんな中、「革命」を起こし、「結果平等の世界から、努力が報われる公平な世界」を目指して主人公たちが立ち上がる、というのが「イナズマイレブンGO」の物語だ。
「超次元サッカー」と言われる通り、「現実的にあり得ない技」が連発するため、一見、小学校低学年向けのアニメに見える。しかし、その奥にあるのは、共産主義的な「結果平等」に、断固として「NO」を突きつける思想だ。
民主党政権が進める大増税など"大人の世界"では、「マルクス主義」がまかり通っている中、次世代を担う子供たちに対して、「努力によって勝利を手にする喜び」が堂々と語られているのだ。
試しに、「結果平等を説くマルクス主義の問題点」について、「イナズマイレブンGO」が好きな小学生に話をしてみたらいい。「フィフスセクターと一緒じゃん。そんなのダメに決まってる。みんな、やる気なくしちゃうもん」と、即座に答えが返ってくるだろう。
日本の未来は、そうした子供たちによって作られていくのだと信じたい。(黒)
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【関連サイト】
「イナズマイレブンGO」公式サイト