北朝鮮の新指導者、金正恩氏が視察先の軍人らと手をつないで歩いたり、感涙にむせぶ兵士の肩を抱いたりする姿が北朝鮮の国内メディアで報じられている。

権力の世襲過程が数年程度の正恩氏が、積極的に兵士との交流をアピールする背景には、「軍部の掌握に腐心している事情や『人民志向』のイメージを作り、新指導者としての地位を固める戦略がある」(1日付毎日新聞)と見られている。

しかし、裏を返せば、こうした演出をしなければ北朝鮮国内を治めきれないということだろう。

実際に、専門家の間では「金正恩・新体制は不安定」という指摘もあり、「金一族、党、軍」「独立派、親中派、親米派、親ロ派」「正恩派、正男派、正哲派」などの派閥が入り乱れて権力闘争を繰り広げており、北朝鮮の体制は不安定だと言われる。

また、笑顔をたたえ、人民との交流をアピールする正恩氏だが、その本心は、決して「人民志向」とは言えない。

大川隆法・幸福の科学総裁が昨年12月、金正日氏死去発表直後に行った霊言で、正恩氏の守護霊は「自分が死ぬのは困るけど、人が死ぬのは別にどうでもいいんじゃない?」「短距離ミサイルでいいから、(日本の)原子力発電所の近くに二、三発撃ち込んでやれば、すごく面白いんじゃないか」などと非情さをにじませた。

国際社会は、正恩氏の「スキンシップ政治」(韓国紙)の裏に隠された国内の不安定さと彼の持つ残虐性を認識すべきであり、北朝鮮崩壊という真の安定に向けた方策を考えるべきだろう。(浦)

【参考記事】

2012年3月号記事 特集「2012 北朝鮮を崩壊させよ 民族分断の悲劇に終止符を」

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3736

【参考書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『北朝鮮 終わりの始まり ―霊的真実の衝撃―』

http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H7015.html