2006年6月号記事

シリーズ繁栄を築いた人たち

電力の鬼 松永安左エ門

かつて“電力の鬼”と呼ばれた男がいた。

戦前は、激しい競争を勝ち抜いて日本最大の電力会社を創り上げ戦後は、政官の圧力を撥ね退けて電力事業の民営化を成し遂げた。

男の名は、松永安左エ門(1875~1972)。

師・福沢諭吉から受け継いだ自由独立の精神で、日本経済の屋台骨を築くことに徹したその痛快で破天荒な生き様とは──。

写真提供:壱岐松永記念館、でんきの科学館