ユーロ危機解決に向かって重要会議がスタートした。
29日夜には、ユーロ圏財務相会合を開き、欧州金融安定基金(EFSF)の規模拡大を正式に決定。ギリシャ向けの80億ユーロの融資もようやく実施することになり、当面のデフォルト(債務不履行)は回避される。
以後、30日にはEU財務相理事会、12月8日にはECB(欧州中央銀行)定例理事会が開かれる。同日にはEU首脳会議もスタートする。
ユーロ圏の国債が売られている状態で、ユーロ圏が共同で発行する「ユーロ共同債」やECBによる国債購入の拡大が争点となる。こうした解決策に慎重な姿勢のドイツがどうするか。
今のところ、いずれの解決策も決め手を欠いているように見えるが、投資家を安心させる妙案をひねり出せるか。
29日は米格付会社のスタンダード&プアーズが、欧米の銀行の格付けを一斉に下げたが、30日付日本経済新聞が報じているように、「緊張の10日間」となりそうだ。(村)
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