拉致事件容疑者の長男が所属する政治団体「市民の党」(酒井剛代表)の関連団体に対し、菅直人首相が巨額の政治献金をしていた問題で、産経新聞は1日、酒井代表が10年ほど前に北朝鮮を訪れ、よど号ハイジャック事件の犯人らと会っていたと報じた。

この記事で拉致事件容疑者が含まれるかは明らかになっていないが、よど号犯は日本人拉致事件に深く関与してきた。

酒井代表は2003年の雑誌の対談記事で「革命一筋。この30年間他に何も考えたことはない」と語っているという。

菅首相が酒井氏と強い結びつきがあり、金銭的にも支援しているということは、菅首相と志を同じくすると言っていいだろう。

菅首相は「東日本大震災を機に自分は原点に戻ってきた」と語っているが、その原点とは酒井代表が言うような「革命」ということだろう。

菅首相が「社会主義革命」を実現しようとするならば、今の行動はすべて納得がいく。

日本の原発をすべて止めて、現実的な代替案を示さなければ、日本から大企業を中心に製造業は海外に確実に出て行く。「脱原発」で10年が経てば、日本のGDPは80年代前半やそれ以前のレベルに回帰する。日本に核ミサイルを向ける中国に対し、核抑止力を持つ選択がなくなる。そこまで日本を弱体化させれば、中国共産党に実質的に支配される将来が開ける。これで社会主義革命が完成する。

恐ろしいのは、菅政権でなければとっくに首相のクビを取っているマスコミが、未だに手加減して菅政権を守っている点だ。日本に「革命勢力」がまだまだ数多くいるということの証明だ。(織)