先に、北朝鮮で大雨による被害が出ていると紹介したが、世界に配信している北朝鮮の水害写真に捏造の疑いが出てきた。読売新聞ほかが報じているが、北朝鮮の朝鮮中央通信が撮影したとされる「平壌の大同江(デドンガン)周辺の水害写真」がそれだ。7人の住人が水没した道路を歩いている写真だが、不自然なデジタル処理は素人目にも分かる。

韓国政府は「食糧難にあえぐ北朝鮮が国際社会から支援を得るため、意図的に誇張した可能性がある」との見方を出している。AP通信は配信サービスを取りやめたが、そのまま配信したことでAP通信は難しい立場に立たされている。

朝鮮中央通信のみならず労働新聞など北朝鮮官営メディアは随時写真を操作して掲載している。とりわけ自然災害などの報道写真は国を越えたアピール力があるだけに、それを自国の利益に結びつけるために捏造など手段を選ばないのであれば、今後いかなる北朝鮮の自然災害報道にも信頼がおけなくなる。

ちなみに北朝鮮の白頭山という火山は大爆発が予想されているが、もし大噴火してその惨状を撮影しても、海外メディアは一定の疑いを持つことだろう。白頭山は100年周期で噴火しており、前回は1903年に噴火。いつ噴火してもおかしくない。

http://www.the-liberty.com/article.php?pageId=3&item_id=1129 )噴火の規模は、昨年噴火したアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの1000倍の爆発と予想されている。(ア)