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イランの核開発をめぐり、アメリカとイランを仲介するオマーンの外相が、「イランは貯蔵する高濃縮ウランの貯蔵をやめ、保有するウランを希釈することに同意した」と明かし、交渉が部分的に進展していることを示しました。しかし、トランプ米政権はイラン側とは合意に至らなかったことを受け、イスラエルとともに攻撃を開始しました。

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オマーンのバドル外相は米CBSテレビの番組に出演し、「イランが核兵器製造につながる高濃縮ウランの貯蔵を放棄し、国際原子力機関(IAEA)の検証を受け入れる意向を示した」と明かしました。そして保有する濃縮ウランについては、大幅に希釈することで合意したといいます。

スイスで2月26日に開かれた協議では、アメリカ側は3つの核施設(フォルドゥ、ナタンズ、イスファハン)の解体や全ての高濃縮ウランの引き渡しを要求し、イラン側はそれらを拒否したと、一斉に報道されました。交渉は決裂したものの、オマーン外相が新たに明かしたのは、それらを除き、イランが同意できる部分と見られます。

核問題については両者の主張に隔たりはあるものの、アメリカは「イラン国内のウラン濃縮停止」に加えて、「弾道ミサイル計画の制限」「代理勢力への支援停止」を要求していたと報道されています(2月3日付ロイター通信)。ただしイランは、「核問題以外は議論しない」としており、その他の課題についても交渉が進んでいるかが注視されています(特に弾道ミサイル計画の制限は難航)。

トランプ米大統領は、イランが核兵器及び、アメリカを射程に入れる弾道ミサイルを開発していると警告(イランは否定)。米軍は、イラク戦争以降では最大規模となる戦力を中東周辺に展開し、譲歩を迫っています。

トランプ氏は「我々が必要だとしているものをイランが示さなかったことに私は不満だ。気に入らない。どうなるかを見よう。この後も話し合う予定だ」と述べました。その後、米軍とイスラエル軍が28日にイランに「先制攻撃」を実施し、圧力のギアを格段に引き上げました。

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