2026年1月号記事
評論家・宮崎正弘氏インタビュー
「いかに死ぬべきか」
現代人が語らない死生観

評論家
宮崎 正弘
(みやざき・まさひろ)1946年生まれ。早稲田大学中退。中国ウォッチャーとして知られる評論家。「日本学生新聞」編集長、雑誌「浪曼」企画室長、貿易会社経営などを経て現職。著作は『常識 コモンセンスで取り戻す日本の未来』(ハート出版)など300冊近くに上る。
保守派の論客である宮崎氏がこのほど、保守活動を共にした言論人のさまざまなエピソードを散りばめた『あの人の死にかた』を上梓した。これまでの活動で培った、宮崎氏の「死生観」を聞いた。
◆ ◆ ◆

保守の言論活動を通して知り合った人たちが、いかに生き、いかに死んだかを書き残そうと思い、本書を執筆しました。貴誌の取材にも出ていた竹村健一さんや渡部昇一さん、加瀬英明さんとも古い付き合いです。
他にも、テレビ番組「題名のない音楽会」の初代司会者を務めた作曲家の黛敏郎さんは、仏教への理解が深い方でした。世界の音楽の最前線を走っていた人ですが、ある時、日本に戻って来て除夜の鐘を聴き、「これは日本の音色だ」と気づかれた。そして、あらゆる古典を超えた「仏教音楽」の凄さを発見したと伺いました。この本には36人しか載っていませんが、他に書きたい人は山のようにいます。







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