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北朝鮮の金正恩総書記が、トランプ米大統領との会談に備え、今年から党幹部らとゴルフの練習を始めたといいます。
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現代韓国・北朝鮮の研究者で麗澤大学の特任教授・西岡力氏によると、金正恩氏は、ゴルフ好きのトランプ氏との会談に備え、今年からゴルフの練習をしており、中国のプロゴルファーを招いてレッスンを受けるほどの熱心ぶりだといいます(11月8日付産経新聞)。
金氏とトランプ氏はこれまで、2018年~19年の間に非核化を巡る米朝首脳会談を3回行い、親書を27回も交換しています。金氏は今年9月の最高人民会議(国会)で、「今でも個人的には、(トランプ氏に対し)良い思い出を持っている」と述べ、それ以降、核武装に関する直接的な発言を自制するなど、トランプ氏との信頼関係をアピールしています。
また、トランプ氏が10月末、アジア歴訪中に金氏と会談することに前向きな姿勢を示した際には、金氏がトランプ氏との首脳会談の可能性に向け準備を進めていたことも明かされています。実際には、会談は日程の都合で実現しなかったものの、北朝鮮側はアメリカとの会談の可能性を考慮して、当初予定していた崔善姫(チェ・ソンヒ)外相のロシア訪問を取りやめるかどうかを直前まで苦悩していた状況が確認されています。
韓国の情報機関・国家情報院は11月4日、金氏には「対米対話の意思があり、今後条件が整えば米国と接触する」と分析し、「2026年3月の米韓合同軍事演習以降」に調整する可能性があると予測しています。
一方、北朝鮮は7日午後、日本海上に弾道ミサイルを発射しました。今回のミサイル発射は、アメリカによる北朝鮮への"圧力"に対する反発と見られています。
米国務省は3日、北朝鮮産の石炭・鉄鉱石の中国への密輸に関与した船舶を国連の制裁対象に指定するよう求める方針を示しました。米財務省も4日、サイバー犯罪などで調達した資金のマネーロンダリング(資金洗浄)に関わったとして、北朝鮮の8人と二団体を制裁対象に追加したと発表。また、米国防長官のピート・ヘグセス氏が4日に韓国を訪問し、北朝鮮への抑止力として米韓同盟の強化を強調しました。
また、北朝鮮が10月10日の党創立80周年軍事パレードで、新型の極超音速滑空兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)を披露するなど軍事的脅威が増す中、トランプ氏は韓国の原子力潜水艦建造計画を支持。これについてヘグセス氏は訪韓中、「韓国は模範的な同盟国であるため、トランプ大統領は、(韓国が)自国の防衛能力を最大限に高め、(強力な)同盟国として我々と共にいられるような機会を歓迎するだろう」としています。
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