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中国は19日、チベット自治区で、世界最大の水力発電ダム「メクトダム」の建設を開始しました。

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ダムが建設されるヤルンツァンポ(ブラマプトラ)川は、ヒマラヤ山脈を囲むように流れており、下流はインドやバングラデシュを通ります。1億人以上の生活を支える貴重な水源となっています。

中国が同川において、建設または建設を計画しているダムは、少なくとも11件あるとされています。中でもメクトダムは、発電量が年間3千億キロワットと、中国が世界に誇る長江の「三峡ダム」の3倍であり、イギリス全体の電力消費量に匹敵します。

19日に行われた着工式には、李強首相が出席し、同ダムの建設プロジェクトを「世紀のプロジェクト」と称賛しました。

これに対しインドは、中国がダムの水量を操作することで、下流の水不足や氾濫を起こしかねない「水爆弾」だとし、安全保障上の懸念を強めています。

また、ダムが建設されるヤルンツァンポ川はチベット文明の発祥の地であり、チベットで「最も神聖な場所」とされており、チベット人権団体もダム建設に懸念の声を表しています。

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