澁谷 司

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

中国と米国の貿易戦争はヒートアップし、中国メディアは繰り返し「最後まで付き合う」と示唆している(*1)。

(*1)2025年4月25日付『万維読者網』

米中の水面下の接触と、それを隠したい中国

最近、トランプ大統領は、米中関税について習近平主席と電話で話し、双方が交渉していたことを初めて明らかにした。しかし北京は、水面下の接触が行われていることを繰り返し否定した。

そんななか、韓国の「中央日報」は4月24日午前7時頃、中国財政部高官が10人ほどの側近を引き連れ、ワシントンのホワイトハウスに隣接する米財務省本部ビルに、静かに入っていく様子を写真に収めた(翌25日に報道)。同報道は中国当局者の正確な身元は確認しなかったが、顔をぼかした写真を掲載している(*2)。

(*2)2025年4月25日付『中央日報』