2024年12月号記事

石破首相と亡国の足音?

石破茂・新首相の驚きの本性と、予想される危機に迫る。
それらが意味するのは、「自民党幕府の最期」が迫っていることである──。


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石破首相と亡国の足音? - Part 3 石破首相のホンネ── 経済


石破首相のホンネ── 経済

「経済がさっぱり分からない」

向かう先は増税路線

石破氏が自民党総裁選に勝利した翌週、「石破ショック」という言葉が世間を騒がせた。新総理誕生に際しては、「ご祝儀相場」として株価は上がることが多いが、日経平均株価は一時2000円以上も急落したのだ。

最大の理由の一つは、石破氏が総裁選で「金融所得課税」の強化を訴えていたことだった。

この増税案をめぐっては、2021年の総裁選で同様の主張を掲げていた岸田文雄前首相もマーケットの洗礼を浴び、「岸田ショック」と言われた経緯がある。

市場の警戒感がいかに強いかをほとんどの政治家が痛感し、先の総裁選でもこの案を持ち出す候補者はいなかった。そんな中、石破氏だけが改めて明言し、党内外を驚かせたのだ(*1)。

「投資」は資本主義経済のメインエンジンである。そこにブレーキをかける施策を平気で提示した石破氏は、いったいどのような「経済観」を持っているのか。多くの人が疑心暗鬼になっている。

(*1)その後、批判を受けて言及しなくなった。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 

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