秋分を中日とした前後三日の七日間は、秋のお彼岸です。謂れは諸説ありますが、太陽が真西に沈むこの時期に、西方極楽浄土にいる先祖に思いを馳せるため、とも言われています。この時期、お墓参りをして掃除をしたり、お供物をする人もいるでしょう。

この「お墓」で先祖を供養する日本の宗教的伝統が今、急速に失われつつあります。

話題となったのは、墓石を立てずに木を墓標として埋葬する「樹木葬」が2022年、とうとう新規購入墓の過半数を超えたという調査結果です(お墓の消費者全国実態調査)。

激増する樹木葬霊園、住民トラブルも