2024年10月号記事

地域シリーズ 新潟

新潟が危ない!
日本海が「中国の海」になる

新潟県は、歴史的にも中国との結びつきが強い。
だが国際情勢の変化で、今、岐路に立たされている。

「新潟県は人口減少や高齢化が進んでいるため人手不足で、製菓会社などの大きな工場では中国をはじめ外国人の労働者がたくさん働いています。そうしないと企業がもたないんです」

7月下旬、長岡市を訪れた編集部員に、同市在住の40代女性はそう語った。

確かに、長岡から新潟市内に向かうJR信越本線の車内や新潟市内のショッピングセンターでも、中国人と見られる家族連れや若い男女を多く目にした。県内の大学や専門学校にも中国人留学生が多く、新潟大学の留学生517人のうち半数を超える272人が中国人だ。

日本海に中国船が出没する懸念

田中角栄氏が日中国交正常化を進めたこともあり、新潟は中国との結びつきが強い。歴史的にも、日本海の玄関口である新潟港は、中国大陸、朝鮮半島、ロシアとの航路が開かれ、交易が盛んだった。その日本海が「中国の海」になる危機が迫っている。

6月、北朝鮮とロシアの間である重要な合意が結ばれた。両国の国境を流れる豆満江に架かる橋の架け替えに関するもので、高さ7メートルの橋を解体し、新しく高い橋に架け替える内容だ。これは中国にとって悲願であり、これまで東シナ海や黄海から遠回りしていた中国の大型船が日本海に直行できる「豆満江の開放」が実現する(次ページ参照)。

専門家の間では、沖縄の尖閣諸島と同じように、漁民に扮した民兵が乗る漁船や中国海警局の巡視船が常にうろつく事態が起き、日本海の漁業や安全保障が脅かされる、という懸念が広がっている。

新潟市在住の60代女性も、街で会った中国人女性との会話で「日本海」という呼称を使った時、「日本海、違う! シー・オブ・チャイナ(Sea of China)よ!」と強く主張されたことを振り返り、「中国でそう教えているとしたら、ちょっと怖い」と語る。

昨年6月には、中国とロシアが連携。日本海近くの中国の黒竜江省と吉林省が貨物輸送の中継地として、ロシアの軍港ウラジオストクを利用できるようになり、翌月の中露合同軍事演習の際には、中国の軍艦がウラジオストクに寄港。日本海に中国の軍艦が展開する危険性が高まっている(同)。

ロシアは、ウクライナ問題で欧米諸国からさまざまな制裁を受け、中朝に急接近。大川隆法・幸福の科学総裁は、ロシアを中朝と組ませてはいけないと警鐘を鳴らしてきたが、今、その危機が新潟近海で現実化している。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 
次ページからのポイント(有料記事)

中朝露の連携で脅威が迫る日本海

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