《ニュース》
米ヘリテージ財団副所長のジェームズ・カラファノ氏がこのほどフォックスニュースに出演し、バイデン米大統領が大統領候補から降りた"レームダック状態"を利用し、イランが核保有を年内にも宣言する可能性があると述べました。
《詳細》
アメリカが大統領選に集中し、内向きになる中、伝統的保守派の安全保障専門家であるカラファノ氏は、「もし私がイラン人だったら、それ(核武装の宣言)をやるなら今やるだろう。なぜならバイデン氏は、何もしないだろうからだ」「イスラエルは行き詰まっており、トランプ氏が(選挙に)勝利すれば、政権が誕生するまでに何カ月もある。それまでに(イランは)核エネルギーを確立しており、何かが起きるだろう」などと述べ、イランの動きに注意を喚起しました。
バイデン政権下で、イランが核兵器開発に向けて急速に前進させていることは、国連の報告書などで明らかになっています。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが以前の社説で「バイデン政権はその動きを隠そうとしている」と指弾したように、保守派はバイデン政権がイラン問題で何ら成果を上げられず、むしろ、悪化させていることに強い不満を持っています。
バイデン政権は「トランプ氏よりも外交でうまくやれる」と豪語していますが、"身内"である同盟国の結束を強調するばかりで、それ以外の面では情勢を悪化させています。
一方でイランは、「トランプ再選」に強い警戒感を持っていると指摘されています。事実、イランは今月にトランプ陣営の内部通信の一部をハッキングしたと、米国家情報長官室が19日に共同声明を発表。「不和を煽り、民主主義制度への信頼を傷つける」目的があったといいます。
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