《ニュース》

北朝鮮は朝鮮中央通信を通じて、21日午後10時43分ごろ、同国北西部の衛星発射場から、軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」の打ち上げを行ったと発表しました。

《詳細》

日本の防衛省によると、北朝鮮の発射体は複数に分離し、1つ目は朝鮮半島の西およそ350キロの東シナ海の予告落下区域外に落下。2つ目は、沖縄本島と宮古島の間の上空を通過し、小笠原諸島の沖ノ鳥島の南西およそ1200キロにあたる日本の排他的経済水域(EEZ)外側の太平洋に落下しました。

北朝鮮は、朝鮮中央通信を通じて、「衛星を正確に地球の周回軌道に侵入させることに成功した」と発表していますが、日本政府は軌道への衛星の投入は確認されていないと指摘しています。

今回の発射には大陸間弾道ミサイル開発に直接関連する技術が使用されていたといい、金正恩朝鮮労働党総書記も打ち上げに立ち会いました。北朝鮮は軍事偵察衛星の打ち上げについて、「自衛権強化に向けた合法的権利だ」と主張しており、今後、早期に追加で数個の偵察衛星を打ち上げるとしています。

岸田首相は21日、首相官邸で記者団に対し、「人工衛星と称したとしても、弾道ミサイル技術を使用した発射は、明らかに関連する国連安全保障理事会決議違反だ」と、北朝鮮を強く非難しました。

また韓国のウォンシク国防相は19日に出演したテレビ番組で、北朝鮮が軍事偵察衛星を獲得すれば、「監視能力を飛躍的に発展させ、韓国の軍事的優位が失われる可能性がある」との危機感を示していました。

《どう見るか》