2023年12月号記事
市場主義 対 全体主義の激突
中国経済は崩壊に向かうしかない!
中国経済はどこまで堕ちるのか──。
その行方を探った。
「中国の経済成長をけん引してきた3つのエンジン『投資・輸出・消費』は、新たなエンジンである『国家統計局・中央宣伝部・新華社通信』にとって代わられた」
シンガポールで最大の発行部数を誇る親中派の新聞「聯合早報」でさえ、中国で流行するジョークをこう報じた(*1)。
国家統計局が7月に発表したところによると、4~6月期の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比で6・3%増えたとされ、ブルームバーグの最新調査では、2023年のGDPは前年比5・1%増と見込む。だが実際はマイナス2~3%であるという推計値もある(*2)。
大卒の失業者は2割を超え、現金が枯渇する銀行では、預貯金の引き出しにあたって窓口で、「どう貯金を蓄えたのか」「使用目的は何か」を説明しなければ預金を引き出せなくなっているという。
(*1)2023年8月21日「聯合早報」より。
(*2)Jay Ranade「China's Deteriorating Economy Has Created Instability for Xi Jining」 2023年9月13日より。
産経新聞特別記者 田村 秀男氏インタビュー
「中国が日本の二の舞になるこれだけの理由」
自由主義経済の活動家 リ・スクールランド氏インタビュー
「中国はこれ以上持たない」
市場経済を殺す全体主義