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中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会はこのほど、「中国人の精神に害を及ぼし、中国人の感情を傷つける」服装などを禁止する改正法案を公表しました。
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本法案は、刑法で規定されている犯罪行為よりも軽微な行為に対して適用される「治安管理処罰法」を改正したもので、「公共の場で、中華民族の精神を損ない、感情を傷つける服装・表式を着用したり着用を強要したりする行為」などが新たな違法行為として盛り込まれる見込みだといいます。違反すると、最大15日以下の拘留や、5000元(約10万円)以下の罰金が科されます。この改正案は、今年の優先事項の一つに挙げられているということです。
中国国内の専門家たちは本法案に対して、「非常に曖昧で、処罰の範囲が恣意的に拡大しやすい」「不適切な法執行が、国民感情や国のイメージを大きく損なう可能性が高い」とコメントするなど、懸念の声が次々と上がっています。
昨年には、日本の着物を着ていた中国人女性が、「けんかを売り、トラブルを引き起こそうとした」として警察に拘束される事件が起こり、中国メディアでも大きく取り上げられ、話題となっていました。
中国版SNSの「微博(ウェイボ)」の投稿では、「スーツとネクタイを身に着けるのもだめなのか?」「中国の精神は強くたくましいものであるはずではないか。なぜ服装で簡単に傷つくのか?」など、疑問や批判が相次いでいます。
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