東日本大震災の発生40分前に、東北地方の上空約300キロにある「電離圏」の電子が異常に増えていたことを、北海道大学の日置幸介教授がGPS(衛星利用測位システム)の電波から突き止めた(28日付東京新聞)。日本地球惑星連合大会で27日に発表したもので、電子は最大で1割ほど増加し、地震発生直後に元に戻ったという。

増加の仕組みはまだ分かっていないが、2010年のチリ地震、04年のスマトラ沖地震、1994年の北海道東方沖地震の直前にもGPS記録から電子の増加が確認された。今後、地震の予知に役立つ可能性もあり期待を集めている。

地震予知に関しては、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁の著書『震災復興根の道』のなかで、地球物理学者の竹内均が霊言の形で次の興味深い指摘をしている。

  • プレートが沈んでいく段階で、さまざまな岩石等が粉砕されていくとき、微細な地磁気の変化が現れている。この地殻から出る磁気の測定から、本震の1ヵ月くらい前に予想できるようになる
  • 地震雲が現れて発光するといわれているが、実際、岩石が壊れるときに大地から光が放たれており、それで雲が七色に変化している。3日前くらいから大きな地震の予測が可能なのではないか。
  • 本震の前に海底の奥深くではすでに異常な高温が発せられていて、それで深海魚が死んで打ち上げられたりする。地震の巣と思われる辺りの海底にボーリングをかけて海底調査をすれば、地震を予測できるようになるだろう。

予期せぬ災害の代表ともいえる地震だが、さらなる科学の進歩によって、現在の天気予報のように事前に発生を予測できるようになる可能性は高い。「想定外」はあくまで現在の常識の枠内の話にすぎないのだ。

このほど東京湾に、フィリピン海プレートとユーラシアプレート、そして太平洋プレートの三つがぶつかっているところが新規に発見されたという(同紙)。今後も、震災が日本を襲う危険性は続いていく。震災の被害を最小限に抑えるためには、さらに地震を予測する新技術の開発に政府は力を入れるべきだろう。(雅)

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