《ニュース》

「米中関係が最悪レベル」と評されている中、アメリカのブリンケン国務長官が18~19日に中国を訪問し、習近平国家主席らと面会しました。しかし、中国のトップと会ったという事実以外に、目立った成果をあげられなかったようです。

《詳細》

2021年のバイデン米政権発足以降、国務長官を含めた閣僚の訪中は今回が初めてであり、国務長官の訪中としては実に5年ぶりでした。ブリンケン氏の訪中は、中国の「スパイ気球」が米本土に飛来した問題で、いったん延期に追い込まれていました。

その後ようやく実現したものの、台湾問題や貿易などについて具体的な進展はなく、双方の従来の主張が繰り返され、平行線をたどったと見られます。

中国の要人と対話したこと以上に注目されているのが、ブリンケン氏に対する「冷遇的扱い」です。北京に到着したブリンケン氏は、レッドカーペットや中国政府高官の出迎えがなく、歓迎の群衆もいませんでした。習氏との面会も直前になるまで決まらず、中国は会談ではなく、あくまで「面会」という形式をとりました。

さらに習氏は、ブリンケン氏と王毅政治局委員の間にある席に座り、さながら「上席」で会談を主宰しているようでした。これらは、今月16日に訪中した米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が「対等」に接遇されたことを比べればあまりにも対照的であり、耳目を引いています。

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