《ニュース》

動画共有アプリ「TikTok」の運営を行っている中国企業「バイトダンス」の社員が、アメリカ人のジャーナリスト2人とその関係者らのデータに不正アクセスしていたことが22日、明らかになりました。

《詳細》

今年10月、米誌フォーブスは、「バイトダンス最高経営責任者(CEO)直属の監査・リスク管理責任者・ソン・イェ氏らのチームが、TikTokを使って特定の個人の位置情報を追跡することを計画している」とする記事を掲載しました。

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、バイトダンスは、フォーブスの10月の報道についての調査を外部の法律事務所に依頼。一連の調査の中で、バイトダンスの従業員らの行動を監視するメンバー4人が、米誌フォーブスや英紙フィナンシャル・タイムズに在籍する記者らと、その関係者らの位置情報などの個人データを不正に入手し、フォーブスの報道の取材源の追跡を試みようとしたといいます。

なお、バイトダンスは、今回の不正アクセスを認めた上で、関与した社員を解雇したとしています。

アメリカでは、バイトダンスがTikTokのデータを中国政府に引き渡すことへの懸念などから「TikTok禁止法案」が議会に提出されているほか、12月19日に発表された包括的歳出法案には、「政府のスマートフォンでTikTokを使用することを禁止する条項」の予算が盛り込まれました。

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