《ニュース》

11月にエジプトで開かれる「国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)」を前に、国連機関が続々と気候危機を訴える年次報告書を発表し、各メディアが報じています。

《詳細》

国連の世界気象機関(WMO)はこのほど、温室効果ガスである「二酸化炭素」「メタン」「一酸化二窒素」の平均濃度が、それぞれ過去最高値を更新したと発表。1年間の増え方は、最近10年間の平均増加量よりも大きかったとしています。

これに対し、WMOのターラス事務局長は「気候変動とそれに伴う異常気象の主因であるCO2排出削減が最優先かつ緊急の課題だ」とし、解析に関わった日本の気象庁も「異常気象による災害のリスクを減らすためにも、今以上のペースで対策を進める必要がある」とコメントしていると報じられています。

また国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の報告書では、各国が目標通りに温室効果ガスの排出を抑えても、2030年までに10.6%増加すると予測(2010年比)。干ばつや豪雨などの影響を避けるには、現状の取り組みでは不十分だとしています。

《どう見るか》