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オーストラリアの対外諜報機関である豪秘密情報局(ASIS)の長官が、豪情報機関に情報を渡す中国高官が増えていることを示唆し、豪メディアが報じました。

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ASISのポール・サイモン長官は10日、シドニーの豪シンクタンク・ローウィー国際政策研究所で行われたASIS設立70周年の記念式典にて演説を行い、その中で次のように発言。中国政府に幻滅した中国高官による情報提供が増えていることを示唆しました。

「閉鎖的な社会の流れに不満を覚える(中国)高官と一般市民の中で、声を上げリスクをとろうとする人々が増えています」

「これが今後どのように展開していくのか、まだ正確には分かりません。しかし、中国高官および一般市民が我々(ASIS)との接触に関心を抱いていることを示す、より数多くの兆候を目の当たりにしています(中略)彼らは自分たちの(単一化してしまった)文化、多様性のなさ、国家として向かっている方向に深い危惧を抱いている人々です」

サイモン氏は、独裁国家がより脆弱になってきていることに言及し、政府が反対意見を弾圧するほど、内部の国民が欧米諸国の情報機関に接触してくるのだと説明しました。

その上で、近隣国のソロモン諸島が中国と安全保障協力に関する協定を締結した件を巡り、オーストラリアのみならず地域にとって大きな問題であると懸念を示しています。

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