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オーストラリアが、同国産の綿花の輸出先を中国から東南アジアや中東にシフトさせています。6日付読売新聞が報じました。

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オーストラリア綿は世界でもトップクラスの白さで、高品質であることが知られています。中国はもともとオーストラリア産綿花の最大の輸出先でした。

しかし、モリソン豪首相が新型コロナウィルスの起源をめぐり、中国での独立した調査を求めるなどした結果、中豪関係は悪化の一途をたどりました。中国当局は対豪制裁の一環として、自国の紡績会社に豪州産の綿花を買わないよう指示。2019年に約30万トンだった対中輸出量は、21年には約4万トンに激減しました。

読売新聞によると、オーストラリアの綿花業者は、中国に代わる新たな輸出先としてベトナムやインドネシア、トルコなどに目を付け、この2年間で、中国で失った輸出分をカバーできるほど、これらの国々への輸出量を伸ばしたといいます。

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