《ニュース》

米マーベル・スタジオの最新作「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」が、冒頭シーンに反中的な報道姿勢で知られるメディアの新聞ラックが映り込んでいたことにより、中国内で公開禁止になるとの観測が強まっています。

《詳細》

マーベルシリーズ「ドクター・ストレンジ」の続編が、世界で順次公開となっている中、中国における当局の公開許可は未だに下りていません。

現在、審査が続いているとのことですが、近年の多くのマーベル作品が立て続けに公開に至らなかったこともあり、今回も厳しいだろうとの観測が強まっています。

特にそれを決定的にするとされるのが、同作の冒頭における戦闘シーンです。主人公のドクター・ストレンジがニューヨークで敵と戦う場面で、反中的な報道姿勢で知られるメディア「大紀元」の新聞ラックが数回、背景に映り込んでいることが、中国のネットユーザーによって指摘され、波紋を呼びました。

問題のシーンに注目が集まる中、中国共産党の機関紙の海外版「グローバル・タイムズ」が批判記事を掲載。「大紀元」と関係の強い法輪功を非難しつつ、「マーベル・スタジオが映画から法輪功の要素を削除するかどうかは不明である。しかし、どのような選択をしようとも、中国への影響はほとんどない。結局のところ、中国市場におけるアメリカ映画が1本増えるか減るかだけの問題だろう」と、マーベル・スタジオをけん制しました。

《どう見るか》