ロシア・プーチン大統領の守護霊が、4月11日に幸福の科学グループ・大川隆法創始者兼総裁のもとを訪れて、「霊言」を語った。その口ぶりからは、ロシアを取り巻く厳しい国際環境のなかで、苦悩の渦中にあることが窺えた。しかし、現在進行形の紛争の当事者としての、決然たる胸中も明かされた。それは、「霊言」でしか解明することのできない、プーチン氏の本心が吐露された迫真の内容となった。

霊言の全編は、「ロシアの覚悟─プーチン大統領の守護霊メッセージ─」として、4月17日から幸福の科学施設で開示されている。本稿では、プーチン霊言が意味するところの重大さに鑑みて、国際政治分析の観点から、注目すべき箇所を3点にわたり紹介する。

バイデンは"悪賢い"男だ

第一に、米バイデン大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領の政治的意図についての冷静な洞察だ。プーチン守護霊は、西側メディアの報道など現下の情勢を背景に、「バイデンの本質が分かっていない。(この人は)本当に悪賢いことを考えているから」と言い切った。

バイデン大統領は、温和な人柄をアピールして2020年大統領選を戦い、"分断"を癒すことを唱えて就任した。しかし、そのリベラル派としての仮面の陰には、邪悪な意思が隠されていることを、プーチン守護霊は喝破した。そのメッセージは、すなわち、西側陣営を率いるバイデン民主党政権が、ウクライナを戦場とすることによって、狡猾な権謀術数をめぐらせているとの警告でもある。(関連記事:オリバー・ストーン監督×プーチン大統領が登場する衝撃の映画『ウクライナ・オン・ファイヤー』)

たしかに、2月24日の「ロシアによるウクライナ侵攻」以来、バイデン大統領によるプーチン非難のボルテージは上がる一方だ。3月26日のポーランド訪問では「この男は権力の座にとどまってはならない」と発言して、プーチン政権打倒によるロシアの体制転換を、明確に示唆した。4月12日にはロシア軍による民間人虐殺疑惑などをめぐって、「ジェノサイドだ」として非難した。完全に真相が解明されていない段階では、専門家筋からみても、明らかに踏み込んだ発言となっている。

こうしたバイデン語録を、これまで通りの"失言"だとする見方もある。しかし、まさに率直な本音をぶつけるかのごとき言葉が、敵対陣営を挑発するトーンを帯びていることも事実だ。停戦交渉による和平を目指すよりも、あたかも紛争を煽るかのような発言が、バイデン氏本人からは繰り返されている。

そうした状況に呼応して、世界各国に武器支援を訴えかけているのが、ゼレンスキー大統領だ。しかし、その動きに対して、プーチン守護霊は「世界大戦を起こすよりは、ゼレンスキーに死んでいただいた方が世の中のためです」と述べて、一刀両断した。NATOの介入を期待してきたゼレンスキー大統領の外交姿勢は、米ロの直接対決に紛争をエスカレートさせることで、世界大戦の引き金になるとの論理だ。世界情勢の混迷を招いているバイデン氏とゼレンスキー氏の無能を、プーチン守護霊は鋭い言葉で糾弾している。

"核兵器"使用をめぐる重大決意

第二に、今後のシナリオを想定するうえでの重大なファクターとなる、核兵器使用の可能性をめぐる発言だ。キエフ正面からの撤収を受けて、ロシア軍が劣勢であるとの見方が、メディアで報じられている。そうした情勢分析をもとに軍事専門家が懸念するのは、窮地に陥ったプーチン大統領が、核兵器の使用に踏み切る可能性があるとのシナリオだ。

もっとも、プーチン守護霊は苦戦しているとの見方を一蹴した。戦況をめぐっては、「ロシア軍は、まだ全力を使ってませんので。主たる核兵器を全然使っていないので」「私は、まだ自制している方なんですけどね」と述べている。そして、「いざというときには、差し違える覚悟があるから」との胸中も明らかにした。潜在意識下にあるプーチン氏の偽らざる本心としては、核使用の可能性を排除しない重大決意があることが確認された。

プーチン守護霊が、核使用のオプションを明確に意識していることは、インテリジェンス(諜報)の視点からも、重要な意味を含んでいる。戦時下の最高指導者の心中を透視することができたならば、関係各国のインテリジェンス機関にとって、最高機密レベルの情報となるからだ。これまでのプーチン大統領の核使用をめぐる発言が、ただのブラフ(脅し)ではないと証明されたことになる。

日本の大手紙の紙面でも、核使用の可能性を取り上げ始めている。「取り沙汰されるのは『小型核・低出力核』だ。戦況を転換し相手の出方を変えるため限定的な被害を与える核兵器を用いるシナリオが浮上する。……米国が広島、長崎で使用した原爆(16キロトン~21キロトン)と同程度か、それ以下の規模になる」(日本経済新聞4月20日「ロシア核使用 募る懸念」より)と言及されている。しかし、いかに限定的な使用であったとしても、現代の最新鋭の核兵器が実戦で使われた場合には、全世界に衝撃が走るはずだ。故郷・広島に思いを寄せて、「核兵器のない世界へ」を掲げてきた岸田首相にとっても、国運をかけた重大な選択を迫られる局面を迎えることになるだろう。

中国発"コロナ・ウイルス戦争"の隠蔽が目的

第三は、ウクライナ紛争の隠された真相についての発言だ。プーチン守護霊は、「私から見れば、中国のコロナ・ウイルス戦争隠しにしか見えない」「ロシアを敵にすることで、中国をかばっているようにしか見えないです」と述べた。ロシアの孤立化が画策されている背景には、世界のメディアが決して報じない事情があることを証言している。

つまり、プーチン守護霊は、2020年以来の世界規模でのコロナ・パンデミックが、生物兵器をもとに仕掛けられた、中国発「コロナ・ウイルス戦争」であると理解しているのだ。たしかに、トランプ大統領も「チャイナ・ウイルス」と発言していた。そして、トランプ政権下では、世界的な中国包囲網が形成されかけていた。しかし、そうした世界の流れは、バイデン政権が発足して以降、ロシア敵視の国際世論の高まりに重心を移している。

プーチン守護霊が示唆しているのは、中国共産党に操られるバイデン大統領が、中国発「コロナ・ウイルス戦争」の真相を隠蔽するために、ウクライナ紛争を焚きつけて、世界に目くらましをかけているというシナリオだ。では、なぜバイデン氏が、その隠蔽工作に加担しているのだろうか? そこには、息子ハンター氏の疑惑をめぐる不都合な真実が絡んでいることを、プーチン守護霊は示唆している。たしかにウクライナ紛争の勃発と相前後して、米メディアでは、ハンター疑惑が再浮上していることが報じられ始めている。(関連記事: ウクライナの生物兵器研究所にハンター・バイデンが関与した証拠が明らかに)

プーチン守護霊が語るシナリオが真実であれば、いまプーチン大統領は、ロシアの復権という大義をかけた戦いの渦中にあることになる。しかし、欧米の主要メディアが報道する通りであれば、プーチン氏はヒトラーの再来であり、悪の権化ということになるだろう。そうした中で、大川隆法総裁は「プーチンが悪魔に支配されているということはない」と、霊査の結果を判定している(『ウクライナ侵攻とプーチン大統領の本心』所収)。テレビや新聞を通じたプロパガンダのなかで、世界の人々は真実を見失っているのだろうか?

「霊言」で語られたシナリオが現実に

なお、現在のロシア軍の動向をめぐる報道では、キエフ攻略に失敗して、やむなく作戦を変更しているとの理解がもっぱらだ。また、ロシア軍には、ウクライナ全土を支配するだけの兵員が確保できていないとの解説もなされてきた。しかし、2月24日午前中に収録された霊言に際して、作戦目標を問われたプーチン守護霊は、言下に「ウクライナの東部と南部は下さい。そうしたら、だいたい、今回はそれで収められます」と明言していた(『ウクライナ侵攻とプーチン大統領の本心』所収)。その発言のタイミングは、くしくも軍事作戦の開始が、当日の午後(日本時間)から報道される直前のことだった。

直近のロシア軍の動きとしても、東部と南部をつなぐ要衝マリウポリの完全制圧を目指しながら、東部二州の確保に向けて展開している。この現況は、およそ2か月前のプーチン霊言で予告されていた内容と、完全に符合する動きだ。霊的秘義として行われる「霊言」に、予言的な意味合いが含まれていることが、改めて確認された実例となっている。

今後のウクライナ紛争の帰趨をめぐって、世界は重大な岐路に立たされている。人類は核戦争のシナリオを回避できるのだろうか? プーチン守護霊の語る言葉の意味を真剣に読み解くことが、世界に平和を取り戻せるかどうかの、重大なカギとなるはずだ。

(幸福の科学国際政治局長 藤井幹久)

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