2022年6月号記事
ゼレンスキーは英雄ではない
すでに世界大戦は起きている
ロシアのウクライナへの軍事作戦から2カ月以上が経った今、世界は最悪の方向に向かっている。
ウクライナ情勢をめぐり、西側諸国は「ウクライナがかわいそう」「侵略国ロシアを絶対に許してはいけない」などの意見に染まっている。主要マスコミも「大国ロシアと戦う、弱いウクライナ」という分かりやすい構図で、ロシアのプーチン大統領を悪魔化している。
しかし特に今回のような戦争報道では、国際政治の大局や歴史が教える教訓に無知のまま、ハリウッド映画のような表面的な善悪二元論だけで捉えると、物の見方が正反対となり、プロパガンダ(政治宣伝)に乗せられることになる。
マスコミの悪い癖
取材した側を応援
大川隆法・幸福の科学総裁は3月に行った法話で、「(マスコミの傾向性として)善悪を判断できない場合は、弱い者の方が正しいという判断が基本的な判断なんです」「テレビで観る場合は、(カメラが入る)どっち側が撮っているかを見て、そちらの方が正義になるように必ず伝えます。新聞なんかもそういうところがあって、まずは小さいところの方が正義というふうな捉え方をします」と急所をつく(*1)。
マスコミは力関係だけを見て弱い側、または取材に入った側を応援するという基本的な習性を持つ。この体質に気づかなければ、いとも簡単に洗脳され、「マスコミ信者」と化してしまう(コラム参照)。
(*1)法話「利他に生きる道」
Book
ロシアにとっては逆キューバ危機
ロシア系住民を保護する目的も
Column かなり怪しげな西側のウクライナ報道
ポピュリストに惑わされるな「亡国の使徒」を選んだ投票責任
「マスコミ全体主義」が世界を過つ