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北朝鮮の金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹である金与正(ヨジョン)朝鮮労働党副部長は、韓国が北朝鮮との軍事的対決を選択するなら、北朝鮮の核部隊は任務を遂行せざるを得なくなるとする談話(4日付)を発表しました。

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この談話は、韓国の徐旭(ソ・ウク)国防相が1日に「韓国に対する北朝鮮のミサイル発射の兆候が明確な場合、発射地点や指揮・支援施設を精密に打撃できる能力と態勢を備えている」と、北朝鮮への先制攻撃に言及したことを受けてのもの。与正氏は「非常に大きな過ち」だと非難しています。

与正氏が徐氏の発言を批判する談話を発表するのは、3日に続いて2回目。5月に韓国次期大統領に就任する尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏も、大統領選で北朝鮮への先制攻撃能力の必要性を訴えていました。

今回の談話で与正氏は、北朝鮮は韓国から軍事攻撃を仕掛けられない限り、同国を攻撃対象としないと指摘する一方、韓国軍が北朝鮮の領土に侵入すれば、「想像を絶する大惨事に直面する」と言及。「戦争状況では初期に主導権を掌握して長期戦を防ぐために核戦闘武力が動員されることになる。南朝鮮(韓国)軍は壊滅、全滅に近い悲惨な運命を甘受しなければならない」「核保有国相手に夢想を慎むべき」などと警告しました。

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