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ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、ロシアを批判しない姿勢に出ているインドに対し、アメリカは外交攻勢を仕掛け、軌道修正を図っています。
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インドは、2月25日に開かれた国連安全保障理事会でロシアを非難する決議を棄権、3月2日の国連総会でも同じく棄権しました。ロシアと歴史的に関係が深いインドは一貫して、交渉による平和的解決を望むと発信。西側諸国がロシアに制裁を科す中、インドはロシア産原油の購入を急増させるなど、ロシア寄りに見える立場を示しています。
独自路線を取るインドに対し、アメリカ政府高官は、ある程度の購入増は許されるとしつつも、「大きなリスク」になる恐れがあると警告。そこで、インドとともに外務・防衛閣僚会合(2+2)を4月11日に開き、さらに同月後半の開催で調整されている、日本、アメリカ、オーストラリア、インドとの4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会談などを通して、インドに外交方針の転換を促す予定です。
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